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イノンZ-330の拡散フィルターは付けるべきか。水中写真で比較検証。

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ドーム型の形状が特徴的なイノンのストロボZ-330は、拡散フィルターがなくても広い照射角を実現できています。
では、実際に拡散フィルターありとなしでどう違うのでしょうか。
水中で同じ条件で比較検証してみました。

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Z-330の拡散フィルター

こちらがZ-330の拡散フィルターを付ける前です。

フィルターなし

フィルターを付けるとこうなります。

フィルターあり

通常、多くのストロボは、拡散フィルターがないと光が当たる広さ(照射角)が狭くなり、ワイド写真で全体をまんべんなく照らすことが難しくなります。
それに対して、Z-330は、ドーム型の形状のおかげで、拡散フィルターがなくても広い照射角を実現できることが売りになっています。

特徴的なドーム型の形状

説明書によると、通常はフィルターは不要で、「柔らかい光が必要」「ストロボ前面を保護したい」場合に使うようにと書かれています。
基本的にはフィルターなしで使うのが推奨ということです。
フィルターを付けることで照射角を広げる効果はないようです。
ドーム形状により、フィルターなしで十分な照射角があるため、フィルターでは変わらないということだと思います。

実際に水中で使って比較

実際にフィルターありとなしで水中で写真を撮って比較してみました。
カメラの設定は変えず、フィルター有無だけの違いです。

まずはフル発光で比較。

フィルターなし
フィルターあり

たしかに、公式の説明通り、フィルターなしでも十分全体に光が回っていて、照射角は問題ありません。
フィルターありの方が若干光が弱くなり、柔らかい光になっているのがわかります。

フル発光だと、光が強すぎて白飛びしている部分もあり、光のムラが本当にないかわかりづらいので、マニュアル設定でストロボの光の強さを-2EVに設定した状態でも比較しました。

-2EV フィルターなし
-2EVフィルターあり

-2EVで確認しても、フィルターなしで全体に光が回っていて、強く当たっている部分と弱い部分の差が出ずにムラなく光が当たっているのがわかります。
フィルターなしで問題ないという説明も納得です。

結局、フィルターなしで使った方が良いのか

フィルターを付けると少し光量が落ちるので、Z-330の最大限の威力を発揮したい場合は、フィルターなしが良いということになります。
一方で、フィルターありでも十分な光量があります。
ストロボの保護にもなることを考えると、私はフィルターありが良いと思います。

初めに出したフル発光時の写真ですが、ストロボなしだとこんな感じです。

ストロボなし

ストロボありだと

フィルターありフル発光

ストロボがないとほとんどシルエットになるくらい暗い露出設定で撮っていますが、ストロボを使うときれいに色が出ています。
真っ暗な写真がここまで明るくなるほど強力な光です。
これほど強い光が出れば十分です。フィルターを付けたことによる減光は気になりません。
公式では、フィルターによる減光は-0.3EVということで、数値的にも気にするほどの低下ではありません。
ストロボの保護や、柔らかい光にできることを考えると、通常はフィルターありで使った方が良いと思います。

フィルター紛失防止のヒモ

Z-330のフィルターはしっかり固定できる構造になっているので、通常は何もしなくても外れないと思います。
でも、運んでいるときにゆるんだり、何かにぶつかって外れる可能性はあります。
紛失しないように、ヒモを付けておくと安心です。

フィルターにはひもを取り付けるための穴があります。

ストロボ本体にはヒモを付ける穴がないので、下の画像のようにアームとの連結部分に通すのが良いと思います。

ヒモは付属していないので、自分で準備する必要があります。
ストラップのパーツとして売られているので、それを使うと良いと思います。

ストラップ用のヒモ

私が使っているのは、ナイロン紐 太さ0.8mm(黒)です。楽天で5mで売っていました。

短いヒモなら100均にも売っていたのですが、短すぎて使えなかったです。
ぎりぎりの長さだと結ぶのが大変なので、長めの状態で結んで、結び目を作った後に長さ調整して余った部分を切り落とすと取り付けやすいです。
このため、リールで長めに買うのが良いと思います。


本体価格253円+送料280円です。

本体価格が安いので、送料が高く感じますが、意外と売っている店が少ないので、探し回るよりネットで買った方がコスパがいいと思います。
私は一日中探し回って見つからず、結局楽天で買いました。

ネットだと太さや質感がよくわからないので、実物を見て買いたかったのですが、見つからなかったので試しに買ってみたところ、ほしかった通りのものでよかったです。

上記リンクは実際に私が購入したショップで、この記事で使っているものと同じなので、どれを買えばいいかわからないという方は、リンクから購入すると迷わないと思います。

まとめ

Z-330は、拡散フィルターなしできれいに光が回るので、フィルターなしでも問題ありませんが、ストロボ保護を考えるとフィルターを付けて使った方が良いと思います。
フィルターを付けても十分な光量があって問題ありません。
フィルターを常時付ける場合は、紛失防止のためにヒモを取り付けましょう。

照射角が広くて光量が強いZ-330はワイド撮影に最適なストロボです。
マクロ撮影なら、S-2000のような小型のストロボの方が使いやすいですが、ワイドをやるならZ-330がおすすめです。
イノンの最高機種なので高いですが、ストロボはカメラを変えても使えるので、10年くらい使うと考えると買って損はないと思います。

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