カメラ・周辺機器

SDカードの書き込み速度とスピードクラスの関係。速度はスピードクラスだけではわからない、選ぶときの注意点。

SDカードを選ぶときに重要になるのが書き込み速度です。
書き込み速度の目安になる指標として、スピードクラス○○MB/sという表記があります。
この表記はどういう意味なのか、スピードクラスが最高のものを使えば十分なのか、疑問に思っている方もいるのではないでしょうか?
実はスピードクラスだけを見てもダメなのです。
なぜなら、一眼レフやミラーレスのように大容量のファイルを保存する場合、スピードクラスより○○MB/sの方が重要なのです。
この記事では、スピードクラス、○○MB/sの意味と、書き込み速度の重要性について説明します。
この記事を読むと、なぜスピードクラスだけで選ぶとダメなのかわかります。
特に一眼カメラでRAWデータも保存する場合は重要なので、この記事を読んで失敗のないSDカード選びをしてもらえたらと思います。

書き込み速度とスピードクラスの関係

書き込み速度○○MB/sの意味

まず、書き込み速度について説明します。
書き込み速度というのは、〇〇MB/s もしくは、〇〇MB/秒と表記されます。
この意味は、1秒間に何MBのデータを書き込みできるかということを表しています。
数字が大きいほど大容量のファイルを高速で書き込みできます。
この○○MB/sという表記は、最高スピードを表しています。
書き込み速度はいろいろな条件で多少のばらつきが出てしまうので、常にこの最高スピードが出るとは限りませんが、この数字が大きい方が速いのは間違いないです。

スピードクラスの意味

スピードクラスというのは、最低保証スピードで分類したレベルを表していて、下の表のようになっています。
先ほど、書き込み速度はいろいろな条件で多少ばらつきが出ると言いましたが、そのばらつきを考慮したとしても、最低限保証できる速度でクラス分けされています。

スピードクラス最低保証速度
UHS Speed Class330MB/s
UHS Speed Class1 / Class1010MB/s
Class66MB/s
Class44MB/s
Class22MB/s

ここで注意しないといけないのが、UHS Speed Class3がすべての使用状況に適した最高ランクの速度ではないということです。
上の表ではUHS Speed Class3が一番速いですが、同じクラスでも、最高スピード70MB/sのSDカードもあれば、260MB/sのSDカードもあります。
どちらも、30MB/sを満たしているので、UHS Speed Class3に分類されますが、実際の実力差は歴然です。
スピードクラスは、あくまでも最低限のレベルであって、真の実力は商品によって全然違います

書き込み速度と読み出し速度

もう1つ注意しないといけないのが、一言で速度と言っても、書き込み速度読み出し速度があることです。
書き込み速度は、撮影速度と表記されることもあり、快適に撮影できるかどうかは、書き込み速度が重要です。
一方、読み出し速度は、転送速度と表記されることもある数値で、これは撮影したデータをパソコン等に取り込むときの速度を表しています。

下の画像のように、SDカードに記載されているのは、通常は転送速度(読み出し速度)です。
書き込み速度は、転送速度より少し遅いです。
でも、転送速度が速ければそれに伴って書き込み速度も速くなるので、目安にはなります。
実際に選ぶときは、パッケージやメーカーホームページで書き込み速度を確認しましょう。

転送速度の表示に注目

SDカードに速度表示がない場合は、メーカーのホームページを確認しましょう。

クラス表示のみで、速度表示がないものもある

SDカードの書き込み速度の重要性

SDカードの速度表記で、
 ○○MB/sは最高スピード
 スピードクラスは最低保証スピードで分類
と説明しました。
そして、一眼レフやミラーレスで写真を撮るときに重要になるのは、○○MB/sの方です。
特にRAWデータを保存すると、ファイル容量が大きいので、SDカードの書き込み速度が遅いと連写ができなくなり、撮影チャンスを逃してしまう可能性があります。
カメラの性能を十分発揮するためにも書き込み速度は重要です。
実際に使っていて違いが分かるほどの差があります。

例えば、Canon EOS 90Dの場合、RAW+JPEGで保存すると、写真1枚が約35MBになります。
高速連続撮影は10コマ/秒なので、35MB × 10 = 350MBとなり、1秒間に350MBものデータが生成されるということです。
もし、UHS Speed Class3の最低ラインである30MB/sの場合、1秒間で撮影したデータをSDカードに記録するのに11秒以上かかるということになります。
これでは全く話になりません。
カメラ内にはSDカードに記録するまでの間、一時的にデータを保持しておくバッファがありますが、一度カメラのバッファがいっぱいになると、SDカードへの書き込みが完了してバッファが空くまでシャッターが切れなくなります。
SDカードの書き込みが遅いと、かなり待たされて、せっかくのシャッターチャンスを逃してしまいます。
これに対して、同じUHS Speed Class3でも、260MB/sのSDカードを使えば、1秒間で生成される350MBのデータを約1.4秒でSDカードに記録できます。
カメラのバッファがいっぱいになっても、すぐにSDカードへの書き込みが完了するので、連続撮影の持続時間が全然違います。

おすすめのSDカード

おすすめのSDカードは、SanDiskのExtreme PRO 64GB 300MB/sです。

同じExtreme PROでも、速度が遅いモデルもあるので注意してください。
また、ほとんどのSDカードが、読み出し速度を大きく表示していることも注意が必要です。
今回おすすめするExtreme PRO 64GB 300MB/sも、300MB/sというのは、読み出し速度です。
連写のときの記録速度に影響するのは書き込み速度なので、よく商品説明を確認する必要があります。
Extreme PRO 64GB 300MB/sの書き込み速度は260MB/sで、SDカードとしてはかなり高速です。
安心して高速連写できます。
容量は64GBで十分だと思います。
もちろん、大きい方が良いですが、その分値段も高くなるので、64GBくらいが妥当だと思います。
RAWデータを保存しても1000枚以上保存できるので、1週間くらいの旅行なら余裕です。

速度以外のおすすめポイント

耐久性

撮影は過酷な環境で行うことが多いので、耐久性は重視したいところです。
Extreme PROは、耐衝撃、耐X線、防水性能が備わっており-25~85℃で動作可能です。
せっかくいい瞬間を撮影したのに、カードが壊れてしまうと、今まで撮影したデータがすべて無駄になってしまいます。
大切なデータは二度と戻ってきません。
カメラ本体なら、お金を出せば同じものが手に入りますが、撮影データはどうすることもできないので、ある意味カメラ本体よりも大切なものです。

データ復元ソフトが優秀

Extreme PROには、データ復元ソフトのレスキュープロデラックスが付属しています。
間違ってデータを消してしまったときでも、復元することができます。
実際に私も間違って消したデータを復元しましたが、ちゃんと復元でき、LightroomでRAW現像も問題なくできました。
データ復元ソフトはネット上でも入手でき、無料で使えるものもありますが、納得のできるものに出会ったことがありません。
Googleで検索上位に来るようなソフトをいくつか試しましたが、欲しいデータは復元できなかったです。
同じことをSanDiskの復元ソフトでやってみたところ、見事に復活しました。
ソフト使用開始から1年間は無料で使うことができます。
SDカード購入から1年間ではなく、ソフトを初めて使ってから1年間なので、間違ってデータを消してしまって復活が必要になるまで温存しておけば、いざというときも安心です。

復元画面

復元画像が一覧で表示され、プレビューで画像チェックすることができます。
RAWデータもJPEGもしっかり復元されています。
他のソフトを使ってみるとわかると思いますが、こんなに簡単に強力な復元ができるソフトはなかなかないです。
無料のソフトを探して1日ネット上をさまようよりも、レスキュープロを使うことをお勧めします。

まとめ

SDカードの速度について説明しました。
スピードクラスだけではSDカードの真の実力は測れません。
書き込み速度をしっかり確認して十分な速度があるものを購入するようにしましょう。
速いSDカードを使うことで、カメラの性能を活かすことができます。

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