Canon EOS R5で使える記録メディアのCFexpressカードは、SDカードより高速なところがメリットですが、新しい規格なので、普通のパソコンでは読むことができません。
専用のカードリーダーが必要です。
8K動画を本格的にやる場合は、高速な読み出しが必要になりますが、静止画メインで、今までのSDカード感覚で使えるだけで十分という方もいると思います。
使えれば何でもいいから、とにかくお金をかけずにCFexpressが使えるようにしたいという方のために、格安のカードリーダーを紹介します。
パソコンの買い替え不要で使えるようになります。
Contents
CFexpressカードのスピード
CFexpressというのは、下の写真のような記録メディアで、転送速度が爆速なのが特徴です。
下の写真の製品の場合、
Read 1700MB/s
Write 1200MB/s
です。
SDカードの場合、同じSanDiskのExtreme PROでも、転送速度は全然遅いです。
Read | Write | |
---|---|---|
CFexpress | 1700MB/s | 1200MB/s |
SDカード | 300MB/s | 260MB/s |
8K動画の場合はSDカードでは厳しく、CFexpress必須になります。
静止画の場合は、通常の使用なら問題ありませんが、連写する場合はCFexpressにすることで、より多くの枚数連写することができます。
記録メディアの速度について、詳しくはこちらの記事をご参照ください。
>>SDカードの速度とスピードクラスの関係。速度はスピードクラスだけでは分からない。
Readの速度はパソコンに取り込むときのスピードに影響します。
本当のCFexpressの力を十分発揮するためには、高速なカードリーダーとUSB3.2対応のパソコンが必要になりますが、パソコンに取り込むときのスピードは多少遅くてもいいと思います。
連写ができるかどうかは、チャンスをものにできるかの重要な要素になりますが、パソコンに取り込むのはのんびり待っていれば良く、遅くても写真は逃げていきません。
ということで、最低限の出費でCFexpressを使えるようにします。
CFexpressの格安カードリーダー
SONYのカードリーダーの場合、15,000~20,000円程度の値段です。
SDカードの置き換えとしてライトに使いたいユーザーにとっては高すぎます。
そこで、こちらの格安のカードリーダーを購入して試してみました。
UNITEKのカードリーダーで、Amazonで5,000円程度で購入できます。
SONYの半額以下です。
CFexpressカードリーダーを選ぶときの最大の注意点は、CFexpress type Bに対応しているものを選ぶことです。
CFexpress type Aというのもあるので注意してください。
typeという表記がなく、CFexpress Bと表記されることもあります。
EOS R5はtype Bなので、AではなくBを選んでください。
UNITEKのカードリーダーはこんな感じで非常にシンプルな梱包です。
ケーブル2本と本体が入っているだけです。
本体もシンプルでコンパクトです。
ケーブルは、USB TypeAとTypeC用のものが付属しています。
先ほどから、TypeAとかBとかCとか、CFexpressカードにもUSBにもタイプ違いがあってややこしいですが、USBはコネクタの形状としては、
TypeAが普通のパソコン用
TypeCがスマホ用
と思ったらいいです。
CFexpressカードリーダーを接続するUSBポート
CFexpressの速度を最大限引き出すためには、パソコン側のUSBポートも高速なUSB3.2対応のものが必要になります。
でも、とりあえず読めれば遅くてもいいという場合、どこに繋いでも問題ありません。
古い規格のUSB2.0でも大丈夫です。
パソコンにUSB3.0のポートがある場合は、USB3.0に接続した方が速いのでいいです。
下の写真のようにUSB3.0は端子の色が青になっています。
CFexpressカードリーダー動作検証
実際にCFexpressカードで読み書きして速度を検証してみました。
まずは、USB3.0に接続したときの速度です。
パソコンにデータを取り込むときに重要なのは、下の写真で「SEQ1MQ8T1」のReadのところです。
296.7MB/sです。
おそらく、USB3.2対応のポートに接続するともっと速くなると思いますが、これでも十分速いです。
SDカードがどのくらいかというと、下の画像のように、89.52MB/sです。
Lightroomで読み込みをしたときも明らかに速度の違いを感じます。
SDカードでもそこまで困っていなかったので、USB3.0でもCFexpressは十分すぎるくらい速いです。
わざわざUSB3.2対応のパソコンにする必要は全くありません。
ちなみに、USB3.0より古い規格のUSB2.0だとかなり遅くなります。
USB3.0に接続した場合の約1/10の速度になっていて、明らかにポートの速度がボトルネックになっています。
それでも、使えればいいということなら、USB2.0でも問題ないです。
CRexpressカードリーダーまとめ
格安のUNITEKのCFexpressカードリーダーを使ってみました。
結果、まったく問題なく使えました。コンパクトなところも良いと思います。
使用時はかなり発熱しますが、CFexpress自体がそういうものなので、気にしなくて良いと思います。
接続するUSBポートは、古い規格のUSB2.0でも問題なく使えます。
遅いので、できればUSB3.0以上がいいと思いますが、CFexpressを使うためにパソコンを買い替える必要はありません。
カードリーダーを使うときの注意点としては、CFexpress typeB対応のカードリーダーを買うことです。
typeAとtypeBはカードの形が違うまったくの別物なので、間違えると使えません。