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Canon R6ではなくR5にした理由。クロップで最強のAPS-C機に。クロップ後の画素数は?

CanonのフルサイズミラーレスのEOS R5ですが、動画を取らないならEOS R6の方が良いという考えもあります。
私は動画を取らないので、順当に行けばR6を選ぶところですが、それでもあえてR5にしたのには理由があります。

それは、クロップを使いたいからです。

この記事では、クロップを使って撮影するメリットと、なぜクロップするならR6よりR5が良いのか説明します。

実際にクロップで撮影した写真を例に説明するので、R5とR6どちらがいいか迷っている方の参考になればと思います。

クロップとは

クロップというのは、カメラのセンサーの一部分だけを切り取って使うことです。


フルサイズのセンサーの一部分だけを使って、APS-Cサイズのカメラと同じ画角にします。
簡単に言うと、トリミングのようなものです。

フルサイズのカメラで撮影しているときに、クロップを使うと、少しズームしたような状態になります。

Canonのフルサイズミラーレスは、APS-Cサイズにクロップして使うことができるので、1.6倍にズームしたような写真になります。

下の例を見てください。
R5で同じレンズで撮影していますが、クロップありだとズームしたようになります。

クロップなし(フルサイズ)
クロップあり(APS-Cサイズ)

クロップとトリミングの違い

先ほどは、わかりやすく説明するためにクロップというのはトリミングのようなものと言いました。
でも、実際はクロップとトリミングは違います

トリミングというのは、撮影した画像を後でレタッチで切り取ることですが、クロップは撮影時に切り取るという点が違います。

後でトリミングすればいいのに、なんでわざわざ撮影時にセンサーの一部分だけを使って撮影するのかと思うかもしれませんが、クロップには次のようなメリットがあります。

  • データサイズが小さくなる
  • 構図を決めて撮影できる

まず、データサイズですが、クロップは撮影時に切り取るので、SDカードなどのメディアに記録されるのも切り取った後のデータです。

R5のように高画素のカメラだと、RAWデータの容量がかなり大きくなり、データの取り回しが悪くなりますが、クロップで撮影すれば小さくなります


データの取り回しが悪くなるというのは、具体的には、「メディアに記録する時間がかかり、連写に制限がかかりやすい」、「パソコンでRAW現像するときに処理に時間がかかる」、「データを保管するのに大容量のストレージが必要」などです。

転送速度が速いメディアを使ったり、高スペックのパソコンを準備することで解決しますが、コストがかかるので、データは軽い方が何かと便利です。

構図については、後でトリミングすれば良いという問題ではありません。

カメラを覗いたときに見える画角によって、被写体へのアプローチや撮影時の考えは変わってきます。
トリミング自体は悪いことではないと思いますが、基本はトリミングなしで作品として成立するのを目指すべきだと思います。

なので、本当はAPS-Cの画角で撮りたいけど、後でトリミングすれば同じことだから、とりあえずフルサイズで撮っておくというのは違うと思います。

ちゃんとその時に撮りたい画角で撮り、なるべく撮影時に感じた想いを写真に残すのが良いと思います。

カメラの技術的な話をしているのに、想いとか気持ちの話をするの?って思うかもしれませんが、写真は機械的な作業ではなく、作品作りなので、撮影時に感じた想いを写真に乗せるのが、カメラの技術以上に重要です。

クロップして使う理由

クロップについてはわかったけど、なぜせっかくのフルサイズカメラで下位機種のAPS-Cと同じセンサーサイズにクロップするのか?と思うかもしれませんが、1.6倍になるのは結構メリットがあります。

特にポイントになるのが、水中写真のワイドでよく使うレンズであるEF8-15mm F4L フィッシュアイの存在です。

1つのレンズで円周魚眼と対角魚眼が撮影できる珍しいフィッシュアイレンズです。
このレンズは、APS-Cで使うと真価を発揮するので、クロップが重要になります。

フルサイズの場合

「EF8-15mm F4L フィッシュアイ」をフルサイズで使うと、下の写真のようになります。

8mmで撮影
15mmで撮影

8mm側で使うと、円周魚眼と呼ばれる周囲が丸く切り取られたような特徴的な写真になります。

15mm側にズームして使うと、周辺の切り取られる部分がなくなり、対角魚眼と呼ばれる、よくある一般的なフィッシュアイレンズの状態になります。

1つのレンズで円周魚眼と対角魚眼が使えて面白いのですが、せっかく8mmから15mmの範囲でズームできるのに実質使えるのは、8mmと15mmの2だけです。

その間の焦点距離だと、下の画像のように中途半端な状態になります。

10mm
12mm
14mm

12mmくらいまでは、中途半端な円周魚眼になり、14mmまでズームすると、対角魚眼のようになるものの、四隅が少しけられた状態になります。

なので、フルサイズでこのレンズを使う場合は、8mmと15mmの2択です。

円周魚眼は非常に特殊な表現で、使う状況が限られるため、実質、15mm単焦点フィッシュアイのようなものです。



APS-Cの場合

同じ条件でAPS-Cで撮影すると次のようになります。

8mm
10mm
15mm

8mmのときだけ、周辺がけられますが、10mm以降は対角魚眼として問題なく使えます

10mmで使うと、フルサイズの15mmとほぼ同じ画角のフィッシュアイになり、15mmまでズームすると、湾曲が減って通常の広角レンズに近い写真になります。

1つのレンズでこのバリエーションがあるのは、途中でレンズを変えられない水中においてかなりアドバンテージになります。

さらに、このレンズには、広角側のリミット機能があって、10mmより広角に行かないようにすることができます。
APS-Cで10mmより広角にすると周辺がけられますが、リミットをかければそこまで行かないので、安心して使うことができます。

ワイドだけでなく、マクロレンズを使うときもAPS-C専用のレンズは軽くて小さいので良いです。

また、クロップが選択肢にあれば、フルサイズ用の単焦点レンズを使っている場合、クロップありとなしで画角を変えることができるので、実質レンズを2本持っているような状態になります。

このように、クロップするメリットはかなり大きいので、クロップして使えるかというのがカメラを選ぶときの重要なポイントになります。

クロップのためにR5にする理由(クロップ後の画素数)

R5とR6を比べたとき、クロップを使うことを考えると、R5という選択になります
理由は簡単でR5の方が高画素だからです。

画素数
R5約4500万画素
R6約2010万画素

フルサイズのまま使う場合は、R6の2010万画素というのはまったく問題ないですが、クロップすることを考えるとちょっと心もとないです。

というのも、クロップすると、縦横それぞれが1.6で割ったピクセル数になるからです。
全体の画素数でいうと、1.6の2乗で割った画素数になります。

フルサイズAPS-C
R5約4500万画素約1760万画素
R6約2010万画素約 790万画素
90D約3250万画素
20D約820万画素

R5なら、APS-Cにクロップしても1760万画素あるので十分です。
でも、R6は790万画素まで落ちてしまいます

Canonの最新のAPS-C機はEOS 90Dで、これはAPS-C専用に設計されているので、フルサイズからのクロップより画素数が多いのは当然ですが、7世代も前の2004年発売のEOS 20Dと同じくらいです。

画質は単純に画素数だけで決まるものではないので、単純比較はできませんが、クロップで790万画素になってしまうと、積極的にクロップして使うのを躊躇してしまいます。

ということで、クロップを積極的に使っていきたい私としては、動画を撮らなくてもR5が必要と判断しました。


R5でRF-Sレンズは使える?

APC-SサイズのミラーレスカメラEOR R7とEOS R10の発売に合わせて、APS-C用のRF-Sレンズが発売されます。

R5はクロップができるので、RF-Sレンズを使うことができます。

RF-Sレンズを装着すると、自動的にAPS-Cサイズにクロップされます。
軽量コンパクトなRF-Sレンズを使うためにサブ機としてEOR R7やR10の購入を考えている方もいるかもしれませんが、R5があれば不要です。

R5なら、クロップしても十分な画素数があるので、RF-Sレンズも積極的に使っていくことができます。

例えば、本気の写真を撮るときはフルサイズで撮影して、ちょっとした旅行や登山など、荷物を軽くしたいときはRF-Sレンズを使ってコンパクトにするということもできます。

ボディを変えずにフルサイズとAPS-C両方を楽しむことができるので、R5がおすすめです。

迷っているならまずはレンタルがおすすめ

R5もR6も高価なので、買う前に本当に自分の使い方に合うか確認したいという方は、レンタルがおすすめです。

家電量販店でも試すことはできますが、レンタルは次のようなメリットがあるのでおすすめです。

  • 使い慣れた自分のレンズで試せる
  • 撮影した写真をパソコンで確認できる
  • 屋外など、自分がよく撮影する状況で撮影できる
  • カメラバッグに入れてみて携帯性を確認できる
  • 家電量販店に置いてないレンズとの組み合わせも試せる

カメラレンタルについて、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
10社以上のレンタルサービスの内容を詳細に比較して分かった、私が本当におすすめできるサービス3社を厳選しました。

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まとめ

Canonは、一眼レフのときはクロップの機能がありませんでしたが、フルサイズミラーレス機からクロップが使えるようになりました。

クロップを使うことで、1つのレンズでも画角のバリエーションが増えるので、とても便利な機能です。
レンズを交換できない水中では特にメリットが大きいです。

クロップすると画素数が減るので、クロップで使うことを前提とするなら、高画素なR5が必要というのが、私がR5を選んだ理由です。

8K動画撮影できることがR5の最大の売りと言われることもありますが、静止画だけで考えてもR5を買う価値は十分あると思います。

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