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フィッシュアイレンズと通常のレンズ、画角の違いを検証。同じ10mmでも画角は違うのか。

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カメラの画角は、○○mmという焦点距離で決まりますよね。
では、超広角で知られるフィッシュアイレンズ(魚眼レンズ)の10mmと、フィッシュアイではない通常の広角レンズの10mmは同じ画角なのでしょうか?
この記事では、フィッシュアイレンズと通常のレンズの画角の違いを実際に撮影した写真を使って説明します。
フィッシュアイレンズが広角なのは知っているけど、実際にどのくらい違いがあるかわからないという方は、この記事を見れば一目瞭然です。

検証するレンズを紹介

一言でフィッシュアイレンズと言っても、焦点距離やメーカーの違いがあります。
そこで、この記事では下記の4本のレンズを使って比較します。

  • CANON EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM
  • CANON EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM
  • SIGMA 10mm F2.8 EX DC フィッシュアイ HSM
  • SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM

カメラはCanon EOS 80Dで、APS-Cなので、35mm換算だと1.6倍の焦点距離になりますが、今回は、カメラは固定でレンズだけ変えた比較なので、単純にレンズの焦点距離で表記します。(35mm換算しません)

CANON EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM
CANON EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM
SIGMA 10mm F2.8 EX DC フィッシュアイ HSM
SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM

フィッシュアイと通常の広角レンズの画角比較

では、さっそく画角の比較です。
比較するのはこの2組です。同じメーカー同士の比較です。
フィッシュアイと通常の広角レンズの画角がどのくらい違うか見てみます。

  • SIGMA 10mm フィッシュアイとSIGMA 10-20mm
  • CANON EF8-15mm フィッシュアイとCANON EF-S15-85mm

SIGMA 10mm フィッシュアイとSIGMA 10-20mm 10mmで比較

SIGMA同士でフィッシュアイと通常の広角の比較です。
10-20mmレンズの方は、10mmに設定して、フィッシュアイと同じ焦点距離で撮影しています。

SIGMA 10mm フィッシュアイ
SIGMA 10-20mm (10mm)

見ての通り、フィッシュアイレンズの方が圧倒的に広角です。
同じ10mmですが、通常の広角10mmでは映らなかった部分まで見えています。
その分、フィッシュアイは歪曲した画像になっていて、本来まっすぐな橋が曲がって見えます。

CANON EF8-15mm フィッシュアイとCANON EF-S15-85mm 15mmで比較

CANON同士でフィッシュアイと通常の広角の比較です。
どちらも15mmで撮影して比較です。

CANON EF8-15mmフィッシュアイ (15mm)
CANON EF-S15-85mm (15mm)

15mmでも、フィッシュアイの方が広角になっています。
10mmと比べると、フィッシュアイでも歪曲が少なく、より自然な感じです。

10mmでも15mmでも、フィッシュアイの方が広角だということが分かったと思います。
それほど、フィッシュアイは破格の広角だということです。
人の視界以上に広角なので、油断すると自分の足が写ってしまうこともあります。

フィッシュアイ同士でメーカーの違いを比較

同じフィッシュアイでも、メーカーによる画角の違いはあるのでしょうか。
比較してみました。

CANON EF8-15mmフィッシュアイとSIGMA 10mm フィッシュアイ

CANONの方は10mmに設定し、SIGMAと同じ焦点距離になるようにしました。
10mmのフィッシュアイ同士でメーカーだけ違うという状態です。

CANON EF8-15mmフィッシュアイ (10mm)
SIGMA 10mm フィッシュアイ

CANONの方が若干広角です。
画面左下の川の中のブロックがわかりやすいと思います。
CANONの方がより多くのブロックが写っているのがわかります。
よく見ると、歪曲具合も若干違います。CANONの方が広角な分、大きくカーブしています。

同じ10mmのフィッシュアイでも、メーカーによって違っておもしろいですね。
フィッシュアイみたいな特殊なレンズを2本も持って行くことはないので、こういう比較は珍しいと思います。

フィッシュアイの歪曲をLightroomで補正

フィッシュアイは超広角で普通じゃ撮れない範囲が撮れるのはいいのですが、被写体が歪曲してしまうので、特殊な印象の作品になりやすいです。
この歪曲がフィッシュアイのおもしろい所でもありますが、毎回曲がった写真ばかりというのも芸がなく、飽きてくると思います。
そんなときにぜひ使ってほしいのが、Lightroomのレンズ補正です。
歪曲を自動で補正してくれます。

使い方は簡単で、Lightroomの現像モジュールで、「レンズ補正」というのがあるので、そこの「プロファイル補正を使用」にチェックを入れるだけです。

レンズ補正の設定画面

「プロファイル補正を使用」にチェックを入れると、下の画像のようにカメラのメーカーやモデルが自動的に表示されます。
画像に組み込まれたレンズ情報からLightroomがプロファイルを選んで設定してくれます。賢いですね。

レンズ補正のプロファイルを適用した結果がこちら。

プロファイル適用後
プロファイル適用前

プロファイル適用によって、フィッシュアイの特徴的な歪曲がなくなり、通常の広角レンズで撮影したような写真になりました。
フィッシュアイで撮影したとは思えないほどまっすぐな橋の写真です。
Lightroomには様々なレンズに合ったプロファイルが用意されていて、レンズの癖を補正してくれます。
このプロファイルは、日々新しいレンズが追加されています。Lightroomすごいです。

CANONは王道のメーカーだからちゃんと補正できたのでは?って思いますか。
ちゃんとSIGMAでも補正できます。
SIGMA 10mmフィッシュアイを補正した画像がこちら。

プロファイル適用後
プロファイル適用前

ちゃんと補正できました。
Lightroomさすがです。

まとめ

フィッシュアイレンズと通常の広角レンズの画角の違いを検証しました。
フィッシュアイレンズがいかに広角かわかってもらえたと思います。
さらに、Lightroomで補正することで、通常の広角レンズのように歪曲のない写真にすることができることも実演しました。
フィッシュアイは特殊な絵作りになるから使いづらいと思っていた方も、この機能を使えばフィッシュアイを使う場面が増えるのではないでしょうか。
特に今回紹介した、CANONの「EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM」は、ズームレンズなので状況に応じて画角を変えることができ、Lightroomのレンズ補正と合わせれば、活躍の場面は多いと思います。
フルサイズ用レンズですが、あえてAPS-Cで使うのもおすすめです。
フィッシュアイは非常に広角なので、APS-Cで焦点距離が1.6倍になった方が扱いやすい画角になるし、ズームの振り幅も大きくなるので、状況に応じた画角を選びやすいです。
もちろん、フルサイズで使うのも良いです。
EOS R5のようにクロップできるカメラなら、さらに画角の選択範囲が広がって最強です。
今回紹介した中では一番のおすすめレンズなので、ぜひ使ってみてください。



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