水中撮影 作例

赤いかすみの中のガラスハゼを撮影

トップの写真、どうやって撮影したかわかりますか?


赤いソフトコーラルに住むガラスハゼを撮影しています。
普通に撮影すると、こんな感じです。

ガラスハゼと赤いソフトコーラルはほぼ同じ位置にあるので、両方にピントが合います。
ソフトコーラルは波に揺られて動きますが、ガラスハゼはずっとソフトコーラルの上に乗っているので、ソフトコーラルとガラスハゼの位置関係はずれません。

でも、トップに使ったこちらの写真、なぜかソフトコーラルだけボケています。

この写真を撮影したのは、このような状況です。

ゆらゆら揺れるソフトコーラルにガラスハゼがいます。

どこにいるかわかりますか?



下の写真の赤丸部分です。
近くにいるキタマクラ(小型のフグ)と大きさを比べると、ガラスハゼの小ささがわかると思います。

このような状況で、マクロレンズで撮影しているのですが、ソフトコーラルだけボケて見える写真はどうやって撮影したのでしょうか。

答えを言うと、


実は、ボケて見えていたのは、別の枝です。
ガラスハゼを撮影していると、ガラスハゼが乗っていない別の枝も画角に入ってきます。

これをもっと寄って撮ると、下の写真のようにガラスハゼが乗っている枝以外はボケて写ります。

波に揺られて常に動く枝

ガラスハゼの前を横切っていきます

タイミングを見計らって、ガラスハゼが乗っている枝と前ボケの枝が重なる瞬間を狙います

枝がちょうど重なる瞬間

見事にガラスハゼが乗っている枝と、前ボケの枝が重なり、ガラスハゼにはピントが合っているのに、ソフトコーラルはボケている不思議な写真が撮影できました。

普通に撮影しようとすると、ちらちらと画角に入ってくる邪魔な枝ですが、こうやって利用してみようと思いついたら、逆にもっと入ってきてくれと思うようになり、楽しく撮影できました。

メインの被写体のガラスハゼは特に動きがなく、普通に撮っていたらすぐに飽きてしまいますが、常に動く枝は、二度と同じ形にはならないので、枝の位置関係を考えながら撮影するのはとても楽しく、夢中になって撮影していました。

海は常に動きがあって、こういう不確定要素があるので、何度撮影に行っても飽きないです。

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