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INON水中ストロボをマニュアル発光で使う方法。S-2000とカメラ側の設定

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ストロボのダイヤルを回しても、写真の明るさが変わらない。
スイッチはちゃんと「M」に入っているのに。

  • マニュアルにしたのに、発光量が変わらない
  • カメラ側のストロボをどう設定すればいいのか分からない
  • 潜るたびに明るさがバラバラになる

このように悩んだことのある方も多いと思います。

結論から言うと、原因はアドバンスドキャンセル回路です。
スイッチをMにしただけでは、ダイヤル通りに光らないことがあります。

この記事では、INONの水中ストロボをマニュアル発光で使う方法を説明します。
カメラの設定がマニュアルなら、ストロボもマニュアルの方が使いやすいです。

逆に、オートで十分に撮れている方は、無理に変える必要はありません。

この記事を読めば、潜るたびに設定を探し直す状態から抜けられます
カメラ側・ストロボ側・撮影時の3つに分けて解説します。

この記事の対象機種

INON S-2000など、本体のダイヤルで発光量を決めるタイプのストロボです。作例と写真はS-2000で撮影しています。

フラッグシップのZ-330は操作パネルが異なります。
 >>INON Z-330をマニュアル発光にする方法

カメラ側の設定

光ケーブルでカメラのストロボの光を受けて、外部ストロボを発光させる場合。
この場合はカメラ側のストロボ設定もマニュアルにします。

Canonの一眼レフなら、設定メニューの「内蔵ストロボ機能設定」で変更できます。
設定は次のとおりです。

  • 発光モード:マニュアル発光
  • 発光量:1/128

カメラ側の発光量を最小にして、暗くならないの?

答えは「NO」です。
外部ストロボをマニュアルで使う場合、カメラ側のストロボは発光タイミングを伝えるだけの役割です。

写真の明るさを作るのは外部ストロボなので、カメラ側の発光量は小さくて構いません
最小のまま固定するために、マニュアル設定にします。

最小発光量にするメリット

  • 電池の消費を抑えられる
  • チャージ時間が短くなり、連写ができる

ストロボ側の設定

スイッチを「M」に入れる

イノンのストロボは、「M」と書かれた位置にスイッチをセットします。

INON S-2000の左側スイッチをM(マニュアル発光)に合わせた状態
左側のスイッチがMになっている状態

中央のダイヤルが発光量です。
私の場合は、上の写真の位置にしています。

ここは正解が決まっていません。
カメラの露出設定とストロボの位置に応じて、ちょうど良い発光量に合わせてください。

ダイヤル通りに光らないときはアドバンスドキャンセル回路

ここでイノンのストロボには、注意する点があります。

マニュアル発光にしても、そのままでは正しく動かないことがあります。
アドバンスドキャンセル回路をOFFにしないと、ダイヤル通りの発光量になりません

アドバンスドキャンセル回路とは何か。
ここはあまり気にする必要がありません。

実際に発光させて、ダイヤル通りに強くなったり弱くなったりするか試してください。
変わらなければ、この回路をOFFにする必要があると考えれば大丈夫です。

OFFにする方法は、ストロボに磁石とネジをはめ込むことです。
イノンのストロボには磁石用の穴が空いているので、付属の磁石を入れてネジで蓋をします。

磁石とネジをはめた状態がこちら。

アドバンスドキャンセル回路をOFFにするネジをはめたINONストロボ
回路OFFのためのネジをはめた状態
回路OFF用の磁石とネジ
回路OFF用の磁石(右)とネジ(左)

これで回路がOFFになります。
ダイヤルで設定したとおりの発光量で光るようになります。

ここは説明書を読んでも分かりにくいところだからね。

撮影時の設定

ストロボなしでは真っ暗になる露出にする

撮影するときは、まずカメラをマニュアルモードにします。
そのうえでストロボなしではほぼ真っ暗で何も写らないくらいの露出にします。

これはマクロ撮影の場合の話です。
マクロは自然光をあまり使わず、ほぼ人工光で撮ります。

自然光でも撮れるくらいの露出にすると、その日の透明度や天候で結果が変わります。
安定して撮ることができません。

ストロボ光がないと何も写らない設定にしておけば、自然光の変化に影響されません。
写真に写る光は、ストロボ光が支配的になるからです。

発光量とストロボの位置を、毎回同じにする

露出が決まったら、ストロボの発光量をマニュアルで一定にします。
これで、いつでも安定した明るさで撮影できます。

一定にするために必要なのは、次の2つです。

  • 発光量のダイヤルを、いつも同じ位置にする
  • ストロボの位置も、いつも同じにする

水中は光が減衰しやすい環境です。
ストロボと被写体の距離を少し変えただけで、被写体に当たる光は大きく変わります。

だから基本の位置を決めておきましょう
そこから明るくしたければ、発光量を上げるか、位置を近づければ済みます。

基本の位置を決めずに毎回変えていると、潜るたびに手探りです。
適正露出にたどり着くまでに、失敗写真を量産してしまいます。

光を正面から当てない

位置を決めるとき、もう一つ気をつけたいのが光の向きです。

ストロボを真正面から当てると、水中に漂う浮遊物まで光ります。
白い粒が画面いっぱいに散った写真になります。

被写体だけに光が当たる角度を探してください。
浮遊物の多い日ほど、この差がはっきり出ます。

 >>イノンZ-330の拡散フィルターは付けるべきか。水中写真で比較検証。

カメラ側の露出の決め方は、こちらで手順を追って解説しています。
 >>マニュアルモードの設定方法

よくある質問

Z-330でも同じ手順で設定できますか?

カメラ側の設定は同じですが、ストロボ側の操作が違います。Z-330は磁石ではなく、操作パネルのボタンで切り替えます。

 >>INON Z-330をマニュアル発光にする方法

ワイド撮影でも同じ設定でいいですか?

変わります。この記事の露出はマクロ撮影が前提です。

ワイドは自然光の青を活かすため、背景の明るさに露出を合わせます。

陸上で先に試しておくべきですか?

試してください。ダイヤル通りに光量が変わるかは、陸上でもすぐ確認できます。

潜水時間は限られているため、水中で気づくと1本分を失います。

【まとめ】マニュアル発光は「回路OFF」と「基本の位置」で決まる

この記事のまとめ

  • カメラ側はマニュアル発光・発光量1/128にする
  • ストロボのスイッチをMに入れる
  • ダイヤル通りに光らないなら、磁石とネジで回路をOFFにする
  • 露出はストロボなしで真っ暗になる設定にする
  • 発光量とストロボの位置は、毎回同じにする

基本の位置が決まると、水中で迷う時間がなくなります。
その分を被写体に使えるようになります。

次のダイビングの前に、まず陸上でダイヤルを回して光量が変わるかだけ確かめてください。
そこさえ通れば、あとは位置を決めるだけです。

 >>水中写真の撮り方。撮影で決めること、レタッチで直せることを分けて解説

この記事で紹介したS-2000は製造終了しています。
今買うなら最新のS-220がオススメです。

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