ウェットスーツの時期になると多くの人が使うGULLのフルフットフィンですが、ブーツを何にするか迷う方も多いのではないでしょうか。
今回はGULL公式のミューブーツよりおすすめのものを紹介します。
結論から言うと、appolloのマリンソックス(ロングタイプ)がオススメです。
Contents
GULLフルフットフィンとブーツ
GULLのフルフットフィンと言えば、一番スタンダードで有名なのはミューフィンだと思います。
力強く泳ぎたい人にはスーパーミューやワープフィンも人気です。
GULLのフルフットフィンに最適なフィンブーツは何か?
これはダイバー永遠の課題です。
というのは少し大げさですが、実際、けっこうベテランなダイバーやガイドでも何がいいか迷っている人は多いです。
なぜそうなるかというと、どれも一長一短があるからです。
ミューブーツのメリット
まず、GULL公式のミューブーツですが、次の点がいい所です。
- 靴底がしっかりしていてビーチでも歩きやすい
- 滑り止めがついている
- しっかりくるぶしまでカバーされている
ビーチダイビングが多い伊豆ダイバーは特に、ブーツだけで歩けて滑り止めもしっかりしているのは重要です。
また、くるぶしまでカバーされていることも意外と重要です。
カバーされていないと、ウェットスーツのファスナーが直接肌に当たって、フィンキックをするたびに擦れるので、擦り傷ができてしまいます。
ウェットスーツとの相性もあると思いますが、海外などの長期ダイビング旅行で擦り傷ができると最悪です。
その旅行中はずっと痛いのを我慢しながらダイビングすることになります。
フィンブーツは足の保護が重要な役割なので、しっかりカバーされているものがおすすめです。
ミューブーツのデメリット
次に悪い所です。
- フィンの着脱がしづらい
- フィンブーツそのものも脱ぎづらい
- 乾きにくい
- 臭くなる
ミューブーツは、かかとまでしっかり滑り止めのゴムが付いています。
これがフィンをしっかりグリップして、脱げを防止するというのがGULLのおすすめポイントのようですが、個人的には良くない点です。
フィンは、さっと履けてさっと脱げるのが重要です。
特にフルフットフィンは、ドルフィンスイムやホエールスイムなどのスキンダイビングでも必須のフィンですが、イルカやクジラは、タイミングが重要です。
すばやく準備できないとチャンスを逃してしまいます。
海に入ったり、船に上がったりする回数も多く、フィンで戸惑っている時間がもったいないです。
素足感覚で履いたり脱いだりが素早くできることは、スキンダイビングにおいては成果に直結する重要な要素です。
スキンダイビングじゃなく、普通のダイビングでも、素早く着脱できると、ボートに上がるのが楽だし、ビーチなら波打際でもたつくこともありません。
ミューブーツそのものも脱ぎづらいです。
ささいなことのように思うかもしれませんが、ダイビングで疲れているときのこのひと手間は結構いやになります。
水中という過酷な環境で行うダイビングなので、自分で決めることができる道具はなるべくストレスのないものを選びたいです。
そして最大の欠点が、乾きづらく、何度か使うと臭くなることです。
しっかり洗ってても、いつかは臭くなるのがミューブーツの不思議。
保温力が高い構造になっているので、しっかり乾かしたと思っていても生乾きになっているのだと思います。
最強ブーツはapolloのマリンソックス
15年以上ダイビングをしてきて、試行錯誤の末にたどりついたのが、apollo(アポロ)のマリンソックスです。
ブーツと言っておきながら、ソックスなのはごめんなさい。
でもこれが本当に最強だと思います。
ショートタイプとロングタイプがありますが、ロングタイプがおすすめです。
1個限定ですが、メルカリで格安出品中です。
apolloマリンソックスのメリット
まず、マリンソックスのいい所を紹介します。
- フィンの着脱が簡単
- くるぶしまでカバーされている
- フィンソックスそのものの着脱がしやすい
- 薄くて裏スキンで乾きやすい
- ミューブーツより安い
まず、フィンの着脱ですが、ソックスタイプはブーツタイプに比べて厚みがなく、本当にソックスみたいな感じなので、フィンに引っかからず簡単に着脱できます。
簡単に着脱できるってことは、水中で脱げないの?って思うかもしれませんが、意外と脱げないです。
ミューブーツを履いてちょうどいいくらいのサイズのフィンを使っている場合、フィンがぶかぶかに感じるかもしれませんが、全然問題ないです。
ちょっと緩いくらいの方が着脱がしやすくていいです。
フィンソックスを選ぶうえで重要なのが、くるぶしまでカバーされていることです。
ブーツタイプだとしっかりカバーされているものは多いのですが、ソックスタイプとなると、微妙に短くてカバー範囲が足りないことが多いです。
その点、このアポロのマリンソックスはしっかりカバーされていて安心です。
同じシリーズで、ショートタイプもあるので注意です。ロングタイプを買うようにしてください。
フィンソックスはやわらかいので簡単に脱げます。
裏スキンなのでつるっと脱げて気持ちいいです。
そして、ミューブーツの最大の欠点だった生乾きの嫌な臭い問題も大丈夫です。
構造がシンプルで薄くて、裏スキンで吸水性がない裏地なので、乾きやすいです。
ブーツは中が乾きづらいので生乾きになりがちですが、これなら大丈夫です。
さらにブーツと違って手で絞ることもできるので、より乾きやすいです。
薄いということは、水中で寒いのでは?
と思うかもしれませんが、薄いと言っても、2mmあるし、裏スキンなので大丈夫です。
ミューブーツと比べると保温力は落ちると思いますが、私はこれを使っていて足が冷たくてつらいと感じたことはないです。
apolloマリンソックスのデメリット
お気に入りのアポロのマリンソックスですが、欠点もあります。
- ビーチが歩きづらい
- 滑り止めが付いていない
マリンソックスの足底は下の画像のように何も付いていないので、ビーチを歩くと石で足が痛いし、ボートでも滑りやすいです。
でも、この問題点は解決済みです。
マリンソックスの欠点を補う方法
サンダルを履く
薄いソックスタイプなので、サンダルが違和感なく履けます。
おすすめは、cciluのSummer nudeです。
cciluのサンダルはいろんな種類がありますが、Summer nudeがダイビングには最適です。
もし、Summer nudeが売り切れの場合、amazon aceがいいです。
インナーを外せばSummer nudeと同じ感じになります。
cciluサンダルは、柔らかい素材でフィット感が良く、クッション性もあるのでギョサンのように足が痛くならないです。
フィンソックスを履いたままでも履けるし、かかとを踏んで履けばクロックスのような感覚で履けます。
ソールの凹凸で滑りにくいので、ビーチやボートダイビングでも安心です。
かかとがあるサンダルというのも重要で、ビーチだと波打ち際で脱げて流されることがありますが、cciluならかかとまでしっかり履けば脱げることはありません。
ビーチで潜るときは、脱いだサンダルの置き場所に困ることがありますが、カラビナでBCDに付けてそのまま潜ると良いです。
cciluサンダルは穴がたくさん空いているので、小さいカラビナを通すことができます。
下の写真のように、2つのカラビナを細いロープで結んだものを作っておいて、片方をサンダル、もう片方をBCDに付ければ、簡単に水中に持って行くことができます。
こちらの記事で紹介しているカラビナがおすすめです。
>>海で使っても安心の最強カラビナ
cciluは、見た目靴っぽいので、ギョサンほどラフになりすぎず、家から履いて行って、電車、飛行機、ボート、海とこれだけで過ごせます。
ソックスを履くのを考えて、少し大きめサイズを選ぶのがおすすめです。
インナーソールが入っていますが、窮屈感があるので、外して使うのが良いです。
滑り止めを付ける
海から上がってすぐcciluサンダルを履けばすべることはありませんが、それでもソックスだけでボート上を歩くこともあるので、滑り止めがあった方が安心です。
そんなときは、100均のこれが役に立ちます。
これをソックスの裏に塗れば、すべり止めになります。
足の裏で目立たないので、きっちりやろうとせず、適当に塗っていけばいいです。
液は白いですが、乾くと透明になります。
海に入って塗れると少し青白い色になりますが、乾くとまた透明になります。
何度か使っていますが、剥がれることもなく、ちゃんとすべり止め効果を発揮しています。
フルフットフィンに最適なブーツまとめ
最強のフィンブーツは、アポロのマリンソックスで、これに100均一のすべり止め、陸ではcciluサンダル。
これでフルフットフィンのブーツ問題は完全解決です。
GULLだけじゃなく、他のフルフットフィンでも使えます。
本当に気に入っていて、売切れたり販売中止になると困るので、私は予備を2つ買いました。
こういう地味なものって永遠に販売され続けるとは限らないので、気に入ったものはストックしておくことをお勧めします。
アポロのマリンソックスには、ショートタイプとロングタイプがありますが、おすすめなのはロングタイプなので、間違えないように注意してください。
不安な方は、下記ボタンをご利用ください。アポロのマリンソックス(ロングタイプ)へリンクされています。
ブーツで悩んでいる方は、ぜひ試してみてください。では、良いダイビングを。