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GULLミューフィンより軽くて速く泳げる。ダイビングでリーダーフィンを使った感想。デメリットの対策も紹介。

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フリーダイビング用のロングフィンで有名なリーダーフィンですが、スキューバダイビングにちょうどいい長さのモデルを見つけたので、ダイビングで使ってみました。
この記事では、リーダーフィンをダイビングで使った感想を良い点も悪い点も紹介します。
悪い点については対策もあるので、この記事を読めば、ダイビングで使えるか気になっている方の参考になると思います。
GULLのミューフィンだとちょっと物足りないけど、ワープフィンだと重すぎてつらいという方にもおすすめです。

ダイビングに最適な長さのリーダーフィン

フリーダイビング用のロングフィンとして有名なリーダーフィンですが、スキューバダイビングにちょうどいい長さのフィンもあります。
それがBLACK SHORT BI-FINSです。
長さはワープフィンと同じくらいで、グラスファイバー製なので軽くて強い反発力があります。
詳細は過去の記事をご覧ください。

今回は、このリーダーフィンを実際にダイビングで使った感想を書きます。

※この記事で「ダビング」というとフリーダイビングではなくスキューバダイビングのことだと思ってください。

リーダーフィンをダイビングで使った感想

実際にダイビングで使った感想ですが、まず感じたのは、軽いということです。
長さはGULLのワープフィンと同じくらいですが、軽さが全然違います。
陸で持ったときの単純な軽さだけでなく、水中でフィンキックをしているときもワープフィンと比べると圧倒的に軽く、長時間フィンキックしていても疲れないです。
ワープフィンより短いミューフィンと比べても軽い蹴り心地で、ミューフィンよりよく進みます。

ワープフィンは脚力が強ければ、ひとかきで強く進みますが、重すぎてすぐに疲れてしまうので、フィンキックが持続しないです。
短い時間だけ力強く速く進むワープフィンより、疲れずに安定したスピードで長く泳ぎ続けられるリーダーフィンの方が、最終的に速く進んでいることになると思います。
もちろん、脚力に自信があって、ワープフィンで強い力で長時間泳ぎ続けられるならワープフィンでいいと思いますが、そこまで脚力に自信がない場合は、リーダーフィンの方がいいと思います。
とにかく軽くて疲れない。これがリーダーフィンを使った印象です。

通常のリーダーフィンはブレードが80cmもあるロングフィンですが、BLACK SHORT BI-FINSはワープフィンとほぼ同じ長さなので、あおり足もやりやすく、強い反発力でよく進みます。
私はバタ足よりもあおり足の方が得意なので、あおり足でグンッと進む感覚には感動しました。

リーダーフィンはブレードの硬さを選べて、私は「SOFT」にしましたが、脚力に自信がある場合は、ブレードを硬くするのも良いと思います。
でも、SOFTも言葉のイメージより硬い印象です。
素材や形状が違うので単純比較はできませんが、手で曲げてみた感触では、ハードミューフィンより硬いです。
私は、よほど脚力に自信がない限り、SOFTで良いと思います。

グラスファイバーは壊れやすいか

今回使ったリーダーフィンのブレードはグラスファイバーです。
グラスファイバーは強度が強い素材ですが、GULLのゴムフィンに比べると傷つきや割れたりしないか気になると思います。
実際使ったところ、ボートダイビングなら全く問題ありません。
ジャイアントエントリーをしてもフィンが折れるようなことはなかったです。

下の画像は、石垣島でボートダイビングで9本潜った後の状態です。
傷は付きますが、割れるようなことはなかったです。

リーダーフィンはオプションでプロテクションフィルムを張るか選べますが、これは張った方が良いと思います。
私も張りました。
ボートダイビングでも、水中で岩にぶつかったりで結構傷がつくことがあるので、付けておいた方が良いと思います。
ビーチダイビングはもっと過酷な状況になるので、ビーチダイビングの場合はリーダーフィンは使わない方が良いと思います。
グラスファイバーは強度が強く耐久性があるので、使っても簡単には壊れないと思いますが、ビーチでそんなに泳ぐことはないので、わざわざ高価なリーダーフィンを使うメリットがないと思います。

リーダーフィンの良くなかった点

GULLのフィンに比べて良くないと思った点をいくつか紹介します。

滑りやすい

リーダーフィンもフットポケットはゴムですが、GULLより硬めなので、ボートの上などで滑りやすいです。
基本的にフィンを履いたらあまり動き回らずにすぐにエントリーするのがおすすめです。

対策として、ソール部分の滑り止めを少し変えてみました。
これでいくらかマシになります。

加工前
加工後

ソールに滑り止めのデザインがあるのですが、縦方向に長い凸があるので、それを分断して凸凹にしました。
下の画像のような先が尖ったニッパーで切ると簡単に加工できます。

ブレードのフレームの角が鋭い

今回使ったリーダーフィンは、通常のものと違って、ブレードの周りを一周囲むようにフレームが付いています。

ブレードの周りのフレーム

このフレームがあるおかげで、ブレードが保護されてダイビングでも使いやすいのですが、このフレーム、全然面取りされていないです。
角が鋭くて、素手で持って滑らせてしまうと手がすこし切れるくらいです。
実際、私は軽くケガしました。

鋭い角

裏面は角が丸いのですが、表面は角が鋭いです。

裏面は角丸

素手で持つと危険なので、あらかじめ面取りしておくのをおすすめします。
カッターで簡単に削れるので、角を落とすような感じで一周削れば良いです。

あんまりきっちりやらなくても、適当に角の一番鋭い部分を落とすだけで十分です。
フレームの素材自体はゴムであまり硬くないので、鋭い角だけ落とせれば、手が切れるほどの状態ではなくなります。

やっぱり外れるフットポケットの部品

リーダーフィンはフットポケットとブレードが別の部品になっています。
フットポケットとブレードは、裏からネジで止めているので、簡単には外れませんが、下の画像のようにリブ部分の部品が外れやすいです。

ここが外れやすい

ネジが外れなければ、それほど問題ではありませんが、外れないに越したことはないので、ボンドで着けた方が良いです。
私は、家にあるボンドで着けて使ってみたのですが、海水のせいか、接着力が弱まり、少しずれてしまいました。
私がフィンを購入したショップ Lovery Oceansさんによると、接着剤はロックタイトというメーカーの「480」がおすすめのようです。


私もダイビングから帰ってきて、この接着剤を買いました。
しっかり固定されていい感じです。
注意点は、硬化するのが速いので、パーツをリブにはめる練習をして、接着剤を付けた後は素早く装着できるようにしておくことです。
初めてだと結構パーツをはめるのがやりづらいです。

かかとが高い

リーダーフィンのフットポケットは、GULLのミューフィンに比べて、かかとが高いので、フィンキックで足首を曲げると、フットポケットがかかとに当たって痛いです。
素材もGULLより硬いので、フィンキックしていると結構気になります。
せっかく蹴った感じは軽くて快適なのに、かかとが痛くなるのが残念です。

GULLのミューフィンと比べると下の写真のように、リーダーフィンのフットポケットのかかとが高いことがわかります。

左がリーダーフィン、右がミューフィン


私は2mmのフィンソックスを履いているので、かかとがしっかりしたブーツに変えることも考えたのですが、保護したとしても、フィンキックのたびにかかとに当たるのは変わらないので、思い切ってカットしてみました。
最悪失敗しても、リーダーフィンはフットポケットのみ買うことができるので。

左がミューフィン、右がカット後のリーダーフィン

ミューフィンと同じくらいの高さになるようにカットしました。

左がカット前、右がカット後

結果、大正解でした。
履いて足を動かしてみた瞬間、あまりの快適さに思わずにやけてしまいました。
かかとに当たると、靴擦れみたいになって痛いだけでなく、足首の動きが制限される感じがあったのですが、それがなくなり快適にフィンキックできるようになりました。
実は、ダイビングで使ってみたときに、ちょっと泳ぎづらいと感じたのですが、カットしてみて初めて、足首の動きが制限されていたせいだと気付きました。
足首が動きやすくなったので、今まで以上に力強くフィンキックしてグイグイ進みそうです。

フットポケットは、カッターで簡単にカットできます。
マジックで切る位置を決めて、思い切って一発で切りました。
途中で躊躇してやめてしまうと、切り口がガタガタになるので、多少斜めになってもいいので一太刀で切るのが良いと思います。
ちょっとくらい斜めになっても全然問題ないです。
また、ソックスを履いて使うので、切り口も切りっぱなしで問題ないと思います。
気になる場合は軽く角を面取りしても良いと思います。

かかとが当たらなくなったので、やっぱり今愛用しているフィンソックスが最強です。
気になる方はこちらをご覧ください。最高に気持ちいい履き心地です。

まとめ

リーダーフィンをダイビングで使ってみました。
リーダーフィンを使った方が良いかは、脚力次第になりますが、目安としては、ワープフィンだと重すぎて長時間泳げないけど、ミューフィンだと物足りなくて、もっと楽に速く進みたいという方にとって最適なフィンだと思います。
特に、今回紹介した改造をした後は、軽くてよく進む最強のダイビングフィンになったと思います。
一番良かったのはかかとのカットです。足首が動きやすくなってよりフィンキックが快適になります。
これで完全に死角なしでもうGULLのフィンには戻れません。

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