2020年12月にオープンした「ミナカ小田原」。小田原駅直結で、便利な立地なので観光客だけでなく地元民にも愛される新スポットになっています。
そんなミナカ小田原に、平日の夜に行ってみましたが、開放的な広場と江戸情緒かおる空間に癒されました。
今回は、ミナカの江戸情緒かおる雰囲気を活かした写真を紹介します。
ミナカは、駅直結の便利な立地ですが、その反面、どこから撮っても近代的な建物が写ってしまい、写真に撮ると、見た時に感じた雰囲気よりも江戸情緒が感じられなくなってしまいます。
この記事では、ミナカの江戸情緒を活かした撮影方法を紹介します。
とてもピンポイントなお題ですが、この記事で紹介する方法を使えば、他の場所に旅行に行ったときも、見た時に感じた雰囲気を活かした撮影ができるようになると思います。
ミナカ小田原はこんなところ
ミナカ小田原は、城下町をイメージした空間に様々な飲食店やお土産屋さんが展開しています。
センスのいい店舗が集まっていて、小田原・西湘エリアの良さを凝縮したような場所です。
タワー棟には、ホテル、図書館、足湯もあり、小田原城と城下町を見ながらのんびり過ごすことができます。
図書館は新しい本中心にそろっていて、読みたくなる本が多いので、ここだけでも1日いられます。
お城を眺めながらの読書はとても気持ちがいいですよ。
そんなたくさんの施設が詰まったミナカ小田原ですが、やっぱりメインは金次郎広場を中心とした飲食エリアです。
休日は多くの観光客でにぎわい、有名店は行列ができます。
今回は、平日の夜のミナカを見に行きました。
平日の夜は、観光客は少なく、地元の高校生が放課後の友達との時間を過ごしていました。
フードコートや広場は十分なスペースがあるので、友達と集まって勉強するのによさそうです。
夜のミナカを江戸情緒かおる雰囲気で撮影
日が暮れて、涼しくなったころ、初夏の風を浴びながら開放的な広場で過ごすのはとても気持ちが良いです。
江戸情緒かおる雰囲気も落ち着きがあって、仕事帰りの疲れを癒してくれます。
そんなミナカは、駅直結のとても便利なところにあり、町中に突然江戸の城下町が現れたような感じです。
江戸の雰囲気がとてもいいので、それを活かした写真を撮影したいと思うかもしれませんが、実際に撮影してみると、どこから撮っても近代的な街並みが写ってしまうので、意外と難しいです。
そこで、今回は江戸の雰囲気を活かして撮影した作品を紹介します。
街の建物を和傘で隠して城下町にする
まずはこちら。
城下町の町並みを再現した広場全体を撮影した写真ですが、コカ・コーラの看板が大きく、近代的な雰囲気が出てしまっています。
テラス席の傘が和風で素敵だったので、これを利用して近代的な建物を隠して撮影してみました。
全体的に暗めにして、暖色系のホワイトバランスにして雰囲気を出しています。
京都の町並みのようで、すぐ隣にビル群があるとは思えない景観になったのではないでしょうか。
旅籠の二階を宿場町の雰囲気で撮影
よく時代劇で出るような旅籠(宿)の二階部分が好きです。
窓から乗り出して、柵に寄りかかり、街道を行く人々を眺める描写に憧れます。
城下町をイメージしたミナカも、そんな宿場町のような雰囲気の建物になっています。
でもやっぱり、この写真のように、現代の旅籠も写ってしまいます。
ミナカの建物に付けられている照明も近代的な「ライト」という感じでいまいちです。
背景や近代的な照明を画角に入れず、大胆に寄って撮ることで、旅籠の雰囲気を出してみました。
この写真も、少し暗めにし、さらに彩度を落として古い雰囲気が出るように仕上げてみました。
照明が発達していなかった江戸時代も、この写真のように窓から漏れる明かりだけがあたりを照らすような感じだったのかなと想像しながらレタッチしました。
提灯のやわらかい明かりを表現
小田原は、提灯が有名なことでも知られていて、ミナカも小田原提灯を再現した照明があります。
実際に訪れてみると、提灯の雰囲気がいい感じなのですが、実際には本物の提灯ではなく、電灯が入っているので、写真に撮ると強い白っぽい光で、近代的な明かりという感じになってしまいます。
これを、提灯のやわらかい光を感じる写真で表現してみました。
本物の提灯の明かりは暗いので、全体的に暗めに仕上げ、さらにハイライトを下げて、提灯の明るさを抑えました。
ホワイトバランスも色温度をプラス側に寄せることで、電灯の白っぽい光を暖色系の色にして、提灯の柔らかい光を表現しています。
夜のミナカに行った感想
今回、撮影のために初めて平日の夜のミナカに行ってみました。
休日の喧騒とは違い、ゆったりとした時間が流れていて癒しの空間でした。
仕事帰りにこんな空間で、小田原の美味しい料理を食べながら過ごせるのは最高です。
そして、今回写真を撮って思ったのは、近代的な街並みと城下町の雰囲気が同居する写真も意外といいなということです。
今回はなるべく城下町の雰囲気を出すというコンセプトで撮影しましたが、比較として出した近代の建物が写っている写真も結構気に入っています。
城下町の隣にコカ・コーラの看板があったり、江戸の旅籠の後ろに近代のホテルがあったり、という対比が面白いなと思いました。
身近な題材でも、いろんな視点で撮影してみると気付きがあっていいですね。
みなさんも、気楽にカメラを持ち出して撮影してみてはいかがでしょうか。