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葉山の御用邸前で旬の季節の魚など4種

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都心から近い神奈川県のビーチリゾート葉山は、とても豊かな海が広がっています。
皇室の御用邸があることでも有名です。
そこで、今回はこの時期ならではの旬の魚を紹介します。

葉山には、この時期、季節来遊漁と呼ばれる、この時期限定の魚がいます。
南の海から、黒潮などに乗ってやってくる魚たちのことで、冬を超えることができないので、死滅来遊漁とも呼ばれます。
秋になると見られるようになるこの魚たちは、冬にはいなくなってしまうので、本当にこの時期限定の季節の魚です。
今回は、葉山で見られる季節来遊漁の中でも特に珍しい魚も見ることができたので紹介します。

ちなみに、トップ画像とタイトルで葉山の海鮮の紹介のようにしましたが、完全なタイトル詐欺です。すみません。
でも、御用邸の前の海でダイビングができるのは本当で、この季節限定のかわいいお魚を紹介するので、見ていってもらえたらと思います。

ミツホシスズメダイ

小さい体に白い斑点がかわいいミツホシスズメダイです。

葉山に来たミツホシスズメダイ

南の海では、イソギンチャクなどを住処にしていますが、葉山にはちょうどいいイソギンチャクがないので、ウミシダに隠れています。
ウミシダとミツホシクロスズメダイの組み合わせというのは、葉山ならではという感じがしていいです。
ウミシダはカラフルなので、写真としても色があっていいです。

2週間前は少なかったのですが、だんだん数が増えてきました。遠くから流れてくるのに、別のタイミングできた仲間たちが同じウミシダに集合するってすごいですね。

ちなみに、下の写真は久米島で撮影したものです。
葉山のミツホシクロスズメダイがどこから来たかはわかりませんが、遠く旅をしてきたと思うと感慨深いです。

久米島で撮影

クマドリカエルアンコウ


私がカエルアンコウの中で一番好きな種類がクマドリカエルアンコウです。
小さくてかわいいし、白い体とオレンジ色の配色もいいです。

足のように発達したヒレで岩に一生懸命しがみついている感じもかわいいです。
頭の上についている、エスカ(疑似餌)もピンク色で他のカエルアンコウに比べてきれいです。

尾びれの淡い模様も美しく、人間にかわいいと言ってもらうために生まれてきたのではないかと思うほどです。

クマドリカエルアンコウも季節来遊漁で、南方からはるばる流れてきますが、泳ぐのに適していないこの体で遠くまで来るってすごいです。

クリアクリーナーシュリンプ

魚だけじゃなく、エビも流れ着いてきます。

ウツボなどの上に乗って、皮膚を掃除している姿を見かけます。
今回は、穴の中に数匹入っていました。

写真の背景にも写り込んでいますが、体が透明で模様だけが目立つので、いい感じに玉ボケになっています。

背景にもう1匹

ハタタテハゼ

最後に紹介するのがハタタテハゼです。

葉山で見られる季節来遊漁の中でも特に珍しいです。

葉山の海の特徴でもあるピンク色の岩肌を背景に撮るとかわいさが引き立ちます。

沖縄ではすごく簡単にみられる魚で、完全に雑魚扱いされますが、私は結構好きな魚です。

沖縄で見つけた時も時間があれば撮影するのですが、雑魚扱いされている割には、撮影するのは難易度が高いです。
結構臆病で、近づくとすぐに隠れてしまいます。

下の写真は沖縄で撮影したものですが、ヒレは閉じているし、イマイチ寄り切れていません。
南国のハタタテハゼは、あまり納得できる写真が撮れたことがありません。

沖縄で撮影

でも、今回葉山で見たハタタテハゼはヒレ全開で、すごく近くまで寄ることができました。
下の写真は、トリミングなしの状態です。
構図的にこれ以上寄っても良くないと思ったので、ここで止めましたが、もう少し寄ることもできそうな感じでした。

ハタタテハゼは、伊豆でもこの時期には見られるのですが、私は見たことがなかったので、関東で見るのは初めてです。
関東で初めて見れて、しかもこんなに近くで撮影できて大満足でした。



葉山で秋に見られる季節来遊漁を紹介しました。
秋は、南方系らしく華やかでかわいい魚たちを葉山の水中景観の中で撮影できるとても貴重な時期です。
水温もまだ低くなく、天気がいい日は陸も温かいので、ダイビングのベストシーズンだと思います。
ぜひ皆さんも遊びに行ってみて下さい。

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