広告 作例 水中撮影

シルエット水中写真の撮り方。太陽を被写体の真後ろに置く水中撮影のコツ

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目の前をウミガメが横切る。
太陽に向かってシャッターを切りました。

でも写真を見ると、影になりきらない中途半端な色。
思っていたシルエットとは違いました。

  • 逆光で撮ったのに、被写体が黒くならない
  • 太陽が強すぎて、白飛びしてしまう
  • 形がごちゃついて、何の写真か分からない

このように感じたことのある方も多いと思います。

結論から言うと、シルエット写真は太陽・被写体・自分の位置関係でほぼ決まります
設定より先に、立ち位置です。

普段このサイトでは、多少の失敗はレタッチで直せるとお伝えしています。
ただしシルエットは、撮影時にやっておかないとどうにもならない部類に入ります。

すでに逆光の露出を自在に操れる方には、目新しい内容はありません。

この記事を読めば、次に逆光の被写体に出会ったときどこに回り込めばいいかが分かります
実際に水中で撮ったウミガメの作例で、仕上げのレタッチ設定まで公開します。

シルエット写真は太陽・被写体・自分の位置関係で決まる

太陽は被写体の真後ろに隠す

シルエットなので、当然、逆光になる位置関係が前提です。
ここで大事なのが、太陽が被写体で隠れるように回り込むことです。

同じ逆光でも、太陽そのものが見えていると光が強すぎます。
そうなると太陽の方が目立ってしまいます。

主役は太陽ではなく被写体。
太陽が被写体の後ろに隠れる位置を意識してください。

太陽を真後ろにした写真がこちらです。

太陽をウミガメの真後ろに隠して撮影した水中シルエット写真
太陽を被写体の真後ろにするのが重要

斜めから光が入ると中途半端になる

太陽が完全に被写体の後ろに来ると、被写体はきれいな真っ黒になります。
一方、斜めから光が入るとシルエットになりきりません。

被写体の一部だけが照らされ、黒とも色ともつかない状態です。
これが「思っていたシルエットと違う」の正体です。

うまくいかないときは、設定より先に自分が動いてみてくださいね。

狙うなら、太陽が高い時間帯

光が水面に斜めから当たると、その多くは水面で反射します。
水中まで届く光が減り、明暗差を作れません。

太陽が高いほど、光はまっすぐ水中に入ってきます。
だから朝夕より、太陽が高く上がる時間帯が向いています。

もう一つ効いてくるのが水深です。
深いほど光は弱まるため、浅い場所の方が明暗差を作りやすくなります。

露出は背景に合わせ、ストロボは光らせない

位置が決まったら、次は露出です。
明るい海や空を基準にすると、被写体は自然に黒く落ちます。

逆に、被写体の明るさへ合わせるのは失敗のもとです。
背景が白飛びして、狙いと逆の結果になります。

ストロボも光らせません。
被写体に光を当てた時点で、シルエットではなくなるからです。

動く被写体は、重なる一瞬を待つ

被写体が泳いでいると、太陽と重なる時間はごくわずかです。
追いかけると、たいてい間に合いません。

先に太陽を背にした位置で構え、相手が入ってくるのを待ちます。
自分が動くのではなく、通り道で待つイメージです。

重なる瞬間は一度きりのことも多く、やり直しがききません。
だからこそ、設定は近づく前に決めておきます。

太陽を見せたいなら、別の表現になる

ここまでは、太陽を隠す前提で書いてきました。
ただし、あえて太陽を画面に入れる撮り方もあります。

水面から差し込む光の筋を見せる表現です。
この場合は主役が光になるため、被写体は脇役になります。

どちらが正解ということはありません。
被写体を見せたいのか、光を見せたいのかで選んでください。

水中では、背景の明るさが場所ごとに大きく変わります。

カメラ任せだと設定が勝手に動くため、マニュアルモードの方が安定します。
 >>マニュアルモードの設定方法

構図はすっきりと。トリミング前提で撮らない

輪郭だけで分かる被写体を選ぶ

シルエットにすると、色も模様も消えます。
残るのは輪郭だけです。

だから輪郭だけで何か分かる被写体を選びます。
ウミガメやエイ、魚の群れのように、形に特徴がある被写体が向いています。

逆に、細かい模様が魅力の被写体には向きません。
持ち味がそのまま消えてしまうからです。

日の丸構図は、意図があるなら正解

ど真ん中に被写体を置く「日の丸構図」は、避けるべきと言われがちです。
ただし、意図をもって使う場合は良いと思います。

上の写真は、太陽を背にしたシルエットを強調したいと考えました。
すっきり見せたかったので、日の丸構図がベストです。

シルエット写真は色が少なく、光と影だけで見せます。
だからこそ構図をしっかり考えることが大切です。

トリミングすると四隅の暗さが不均等になる

もう一つ重要なのが、トリミングなしで済むように撮ることです。

上の写真を見ると分かるように、四隅はレンズの効果で暗くなります。
この暗さは、画面の中心を基準に左右対称です。

ここでトリミングすると、暗い部分が均等ではなくなります。
右の角だけ明るくて、左は暗い状態です。

色が少ないシルエット写真では、この差がそのまま目立ちます。
今回の写真もトリミングをしていません。

撮影時に決めておくこと

  • 太陽が被写体の真後ろに隠れる位置に回り込む
  • 露出は背景に合わせ、ストロボは光らせない
  • トリミングしなくて済む画角で撮る

【実例】最後にちょっとだけレタッチで黒を締める

ここまでを意識すれば、きれいなシルエット写真になります。
それでも、完全な真っ黒にはならず、少し光が入ってしまいます。

そこで最後に、少しだけレタッチで補正しました。
今回適用した補正はこの3つです。

  • シャドウ −90
  • 露光量 +0.10
  • 色かぶり補正 +35

シャドウを下げると、被写体の黒がより黒くなります。
完全な黒つぶれの状態です。

露光量は少しだけ上げて、海の色を明るくしました。
さらに海が緑っぽかったので、色かぶり補正できれいな青にしています。

シャドウを下げると、写真全体が沈んで見えてしまいます。
そこで露光量を少しだけ戻し、海の明るさを保ちました。

この3つ以外は触っていません。
撮影で形が決まっていれば、レタッチは補助で足ります。

完成した写真がこちら。

シャドウを下げて黒を締めた後の水中シルエット写真
レタッチ後の写真

カメがきれいな真っ黒のシルエットになりました。

撮影時にやるべきことを意識して撮り、最後にレタッチで少しだけ補助する。
このイメージです。

うまくいかないのは、こんなとき

正直にお伝えすると、条件がそろわない日もあります。

条件結果
曇りで太陽の位置が分からない影の輪郭が出ない
被写体が小さい太陽を隠しきれない
深い場所光が弱く明暗差が出ない

シルエットは、明暗差があってこそ成立するものです。
差が出ない日は、無理に狙わない方が写真は残ります。

そういう日は、ストロボで色を出す撮り方に切り替えてください。
被写体別の撮り分けは、こちらにまとめています。

 >>水中写真の撮り方。撮影で決めること、レタッチで直せることを分けて解説

よくある質問

被写体が黒くつぶれすぎたときは戻せますか?

RAWならある程度は戻せます。ただしシルエット写真では、黒く締まっている方が狙いに合います。

後からトリミングして構図を整えるのはダメですか?

おすすめしません。四隅の暗さが左右で不均等になり、色の少ないシルエット写真では目立つためです。

陸上の撮影でも同じ考え方で撮れますか?

撮れます。位置関係と露出の考え方は共通です。

水中では自分が上下にも動けるため、回り込める角度が広くなります。

【まとめ】シルエットは設定より先に立ち位置で決まる

この記事のまとめ

  • 太陽が被写体の真後ろに隠れる位置まで回り込む
  • 斜めから光が入ると、黒くなりきらない
  • 露出は背景に合わせ、ストロボは光らせない
  • トリミングは四隅の暗さが不均等になるので避ける
  • 最後にシャドウを下げて黒を締める

撮影時に完璧を目指す必要も、なんでもレタッチで直そうとする必要もありません。
撮影時にやること、レタッチでやることを考えて撮影することが大切です。

次に逆光の被写体に出会ったら、まず太陽が隠れる位置まで回り込んでみてください
それだけで、写真は見違えます。

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