- RAW現像をしてもプロのような作品にならない
- Lightroomの標準プリセットでは満足できない
- あと一歩、作品に深みがほしい
Lightroomを使いこなすようになった中級者以上に多い悩みです。
そんな方におすすめなのが、DxOの「Nik Collection」。
Lightroomの仕上げとしてNik Collectionを使うことで、写真が劇的に変わり、Lightroomでは難しい「作品作り」が手軽にできます。
この記事では、Lightroomユーザーにこそ試してほしいNik Collectionの魅力と、代表的な機能の使い方を実際の作例とともに分かりやすく解説します。
もしこの記事で「使ってみたい」と感じたら、現在配布中の20% OFFクーポンもぜひ活用ください。
Lightroomに限界を感じていた方にとって、新しい表現のきっかけになるはずです。
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Contents
Nik Collectionとは? Lightroomとの違い
Nik CollectionはLightroomと同じように写真を編集するためのソフトです。
でも、役割が違います。
Nik CollectionとLightroomの役割の違いを図で表すとこうなります。

LightroomはRAWデータを現像する目的で使います。
撮影時に十分調整できなかった露出(明るさ)やホワイトバランス、邪魔なものの除去など。
一方、Nik Collectionは「作品作り」が目的です。
ただの調整ではない、作品としての深みを出すことができます。
それぞれの役割をまとめると下記のようになります。
Nik Collectionはコレクションという名前が示すとおり、複数のツールを集めた詰め合わせパックです。
下記のようなツールがあります。
- クラシックカメラの写真を再現 (Analog Efex)
- フィルタの組み合わせでクリエイティブな作品作り (Color Efex)
- ノイズ除去 (Dfine)
- 複数の写真を合成してHDR写真を作成 (HDR Efex)
- シャープネスを補正して輪郭くっきり (Sharpener)
- フィルタの組み合わせでモノクロ作品を作る (Silver Efex)
- 色や明るさ、コントラストを調整 (Viveza)
これらすべてをLightroomのプラグインとして使うことができるのです。
実際にどのような処理をするか、LightroomとNik Collectionの役割の違いを実例で紹介します。
LightroomとNik Collectionの違いの実例
LightroomとNik Collectionの役割の違いを実例で紹介します。LightroomでRAW現像して、Nik Collectionで仕上げる流れがイメージできると思います。
サンプルとして使うのはこちらの写真

まずはLightroomで下記の処理を行います。
- 黒つぶれを補正
- 邪魔なものを除去
「邪魔なもの」は下の写真の赤丸部分です。

- 右端の木の枝
- 左下のライト
中途半端な映り込みで、この写真にはいらない要素なので消すことにしました。
さらに、シャドウと露出を調整して黒つぶれを補正。
Lightroomで補正後の写真がこちら。左が補正前、右が補正後です。


この後、より作品としての深みを出すために Nik Collectionを使います。
今回使うのは、Nik Collectionの主要ツールである「Color Efex」。
Color Efex はカラー写真をクリエイティブな作品に仕上げるツールです。
Color Efexで調整した結果がこちら。左が調整前、右が調整後です。


Color Efexによって次のような効果が得られました。
- 朝焼けの空の色に深みが
- ソフトフォーカスの効果で柔らかい雰囲気
- ハイライトのキツさが抑えられ、古い洋館の趣き
かなり雰囲気が変わって、一気に「作品」と呼べる写真になりました。
実はこの写真、長崎のテーマパーク「ハウステンボス」で撮影したものです。
Color Efexで補正する前は、建物の質感が現代っぽく、テーマパーク感があります。
でも、Color Efexによって簡単に古い洋館の趣きある作品になりました。
具体的な Color Efexの使い方は後ほど紹介します。
ここでは、こんなに変わるっていうのを見てほしかったのです。
このように、LightroomとNik Collectionは役割が違います。
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LightroomユーザーにおすすめのNik Collection機能 3選
Nik Collectionは複数のツールで構成され、非常に多機能ですが、その中でも特にLightroomユーザーにおすすめしたい機能を 3つ紹介します。
その3つがこちら
- Color Efex:プリセットでプロの表現力
- Silver Efex:モノクロで本気の作品作り
- プリセットを調整する機能
順番に詳しく説明します。
Color Efex:プリセットでプロの表現力
カラー写真の作品作りに強力な効果を発揮するのがColor Efex 。
プリセットを選択するだけで一気にプロのような表現力を手に入れることができます。
まずは、作例を紹介。
こちらの写真をColor Efexを使って調整します。

さびれた駅のノスタルジックな雰囲気を出すプリセットを選択しました。
Color Efex適用後がこちら。

かなり雰囲気のある写真になりましたね。
前後を比較するとより違いが分かります。


調整前は、ただの曇りの日のさびしい駅という感じ。
それが、湿度まで感じられるノスタルジックな作品になりました。建造物のサビも良い色になり、撮影時に思い描いたイメージにぴったりです。
難しい操作は一切不要で、プリセットを選択するだけ。今回はウォームサンセットというプリセットを選びました。

Lightroomで使う方法は後ほど紹介します。
Lightroom標準プリセットとの違い
Lightroomにもプリセットはあるけど何が違うの?
こんな疑問があると思います。
作例を見れば一目瞭然です。
Lightroomで近い雰囲気のプリセットを選んでみました。暖色シャドウというプリセットです。

前後比較がこちら


温かみのある雰囲気が出ていますが、全体的に色が変わっているだけで、のっぺりした感じがあります。
Color Efexのような深みがないのです。
Color EfexとLightroomの比較がこちら。左がColor Efex、右がLightroomです。


なぜこのような差が出るのか?
それは、Nik Collectionの編集画面を見れば分かります。
プリセットを選択すると、複数のフィルタが適用されるのです。

- 偏光
- サンライト
- 周辺減光
複数のフィルタの重ね合わせで効果を作る。
これによって、質感や雰囲気まで調整し、作品に深みを出しています。
Silver Efex:モノクロで本気の作品作り
モノクロ作品を作るときに必須となるのが、Silver Efexです。
自分では難しいモノクロの調整がプリセットを選択するだけで簡単にできてしまいます。
こちらの写真を例にその効果を紹介します。

旅先で見つけた雰囲気のある古い居酒屋。でも、飾りつけが少しうるさい感じも。
ノスタルジックな雰囲気を強調するためにモノクロにしてみます。
Silver Efexでモノクロにした写真がこちら。

- 看板の明かりの陰影が強調されて
- 飾りつけの派手さが抑えられ
- 哀愁を感じる写真に
しかも、白飛びや黒つぶれがなく、絶妙な調整になっています。
本当にプリセットを選択するだけでこのクオリティ。今回は「濡れた岩」というプリセットを使いました。

Lightroomのモノクロ プリセットとの違い
Lightroomもモノクロのプリセットがあるけど何が違う?
こういう疑問があると思います。
最大の違いは、プリセットを選択するだけで複数のフィルタによる微調整が施される点です。
先ほどの写真、「濡れた岩」というプリセットを選ぶだけで、以下のフィルタが適用されます。

- フィルムタイプ
- 色ごとの感度調整
- フィルムグレイン
- 明るさ、コントラストの補正
- 諧調保護
これを自分で補正するのは大変。
というか、無理です。微調整する間に何が正解か分からなくなるでしょう。
知識がなくても、イメージに合うプリセットを選ぶだけで、面倒な調整ができるSilver Efexはすごい。
では、Lightroomのプリセットはどうか?
ハイコントラストというプリセットを選んだ結果がこちら。

近い感じはありますが、ハイライトとシャドウが気になります。
気になる部分に印をつけました。

青で囲ったハイライト部分がやや飛んでおり、細かな質感が失われています。
赤で囲った部分は黒つぶれて何が写っているか分かりません。
Silver Efexと比較してみましょう。左がSilver Efex、右がLightroomです。


Silver Efexはコントラストがしっかり出ていながらも、白飛びや黒つぶれがなく、滑らかな階調が保たれています。
質感もリアルに描写され、作品に深みを与えています。
プリセットを調整する機能
- ちょっとだけイメージと違う
- 何がどう変わったのか分からず、自分で調整するのが難しい
- よくあるプリセットだと、自分らしい表現にならないと感じる
プリセットを使うとよくある悩みです。
Nik Collectionならこの問題も解決。次のような特徴があります。
具体的な例で紹介します。
Color Efexで調整したこの写真。

色は好きだけど、周辺減光はいらない。
そう感じたら、色はそのままで、周辺減光だけオフにできます。
Color Efexは下のような画面になっています。

左側でプリセットを選択すると、右側にプリセットによって適用されるフィルタが表示されます。
今回のプリセットの場合、下記のフィルタが適用されています。

このように、プリセットはフィルタの重ね合わせで構成されています。
不要な効果がある場合は、それをOFFにするだけ!
今回の場合、「周辺減光」のチェックを外せば良いのです。

周辺減光をオフにした結果がこちら。左が周辺減光ON、右がOFF


単純にON・OFFだけでなく、効果の強さも変更できます。
周辺減光を-21%から-45%に変更して、周辺減光を強くしてみました。

結果、こうなります。

より中心に視線が集まり、見せたいものが明確に。
今回は分かりやすい効果として周辺減光を例にしましたが、すべての効果の強度を調整できるのです。
これはLightroomにはないため、ぜひ使ってほしい機能です。
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LightroomでNik Collectionを使う方法
Nik CollectionはLightroomのプラグインとして使えます。
実際の画面で手順を紹介します。
まず、Lightroomのライブラリで写真を選択し、
右クリック → 他のツールで編集
をクリックしましょう。
Nik Collectionの各種ツールが表示されます。

今回はColor Efexを選択します。
下記の画面が表示されるので、一番上の「Lightroom調整でコピーを編集」を選んで「編集」をクリックしましょう。

LightroomでRAWファイルを選択した場合は、必ず「Lightroom調整でコピーを編集」を選びます。
Color Efexが起動。

あとは、お好みに合わせてプリセットを選びましょう。
最後に右下の「適用」をクリックして完了です。

自動的にLightroomの画面に戻ります。
LightroomのライブラリにColor Efexで編集した写真が表示されます。

あとは、いつもどおりLightroomでJPEGに書き出すだけです。
今回はColor Efexを例に紹介しましたが、Silver Efexなど他のツールも同様の手順です。
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Nik Collectionで分かりにくいと思った点
プリセットを選択するだけの簡単操作ですが、初めて使ったときは「分かりにくい」と感じた点がありました。
- ツールが多く、どれを使えばいいか分からない
- 使い方が分からない
これが、私が初めて使ったときに感じた感想です。
とはいえ、使っていくうちに徐々に慣れ、今では「表現力を高めるための設計」だと感じています。
そのため、最初につまずきやすいポイントと、慣れるためのコツもあわせて紹介します。
ツールが多く、どれを使えばいいか分からない

Nik Collectionは8つのツールで構成されています。
初めて見たときの感想

どれを使えばいいの?
何も知らず使い始めたので、それぞれがどういう機能か調べるところから始めました。
でも、この記事を読んでいる方にはそんな手間や迷いなく、使ってほしいので、結論を言います。
Nik Collectionはまず「Color Efex」と「Silver Efex」から使えば十分です。
その他のツールは必要に応じて徐々に試してみましょう。
特にLightroomを使っている場合、Nik Collectionを使う目的は作品作りなので、この2つで十分です。
使い方が分からない
画面構成と使い方がLightroomと違うので、初めてNik Collectionの画面を見ると戸惑ってしまいます。
どのような違いがあるか実際の画面で説明します。
まずはお馴染みのLightroomの画面と使い方。

これに対してNik Collectionは次のような特徴があります。

初めて使った私は

どこを調整すればいいか分からない
という状態に。
通常のRAW現像ソフトを使っている方の多くは同じ疑問を持つと思います。
そんな方におすすめの使い方がこちら。
通常はプリセットをそのまま使うだけで十分です。
こだわり派の方は、フィルタを調整したり、自分で追加することでよりオリジナリティのある作品になります。
まずは左側のメニューからプリセットを選択します。

右側にプリセットで使われているフィルタが表示されるので、ここで調整できます。
この状態になれば、Lightroomと同じ感覚で使えると思います。
プリセットを使って慣れてくると
- 好みのプリセットによく使われているフィルタがある
- このフィルタの効果が気に入った
という感じで、自分の好みに合うフィルタが見つかると思います。
そうなったら、お気に入り登録しましょう。
やり方は簡単。フィルタの★マークをクリックするだけです。

「★お気に入り」をクリックすると、お気に入り登録したフィルタだけを表示できます。

お気に入りのフィルタが見つかったら
- プリセットに自分でフィルタをプラス
- 自分で複数のフィルタを組み合わせて調整
というように自分の好みに合わせて自在に使えるようになるでしょう。
まずはプリセットだけで十分。
そこから自分にあった表現方法を見つけていきましょう。
【まとめ】Nik CollectionでLightroomの表現力をアップ
LightroomでRAW現像をしていても、「あと一歩、作品に深みがほしい」と感じることはありませんか?
そんなときに試してほしいのが、DxOのプラグイン「Nik Collection」です。
Nik Collectionなら、プリセットを選ぶだけで印象的な作品づくりが可能。
Lightroomにもプリセットはありますが、次のような違いがあります。
- ただ色を変えるだけではない、深みのある表現
- 複数のフィルタを自由に組み合わせて多彩な仕上がりに
- 各効果を細かく調整でき、自分だけのオリジナリティを演出
Lightroomに慣れてきた方こそ、Nik Collectionは「次の一歩」としてぴったりのツールです。
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この機会にぜひ、あなたの作品に「もう一段上の表現力」を加えてみませんか?
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