DxOの写真編集ソフトは5種類あります。
- それぞれの機能の違いが分からない
- 自分はどれを選べばいいんだろう
- Nik CollectionはRAW現像ソフトじゃないの?
このような疑問を持っている方は多いです。
そこで、この記事ではDxO製品 5種類の特徴を図解で分かりやすく紹介。
この記事を読めば、あなたに最適な製品が分かり、製品選びに迷わなくなります。
Contents
【図解】DxO製品 5種類の違いと特徴
DxO製品には下記の5種類があります。
- PhotoLab
- PureRAW
- FilmPack
- ViewPoint
- Nik Collection
それぞれの商品の関係を図解するとこんな感じ。
すべてのソフトは単独で使用できますが、それぞれを組み合わせて使用することで、より高度な写真編集ができるようになります。
PhotoLabがメインで、他のソフトで機能をプラスするイメージ
それぞれのソフトについて詳しく解説します。
PhotoLab
PhotoLabを一言で表すと
PhotoLabとは?
オールマイティな総合ソフト。写真整理から各種補正まで、RAW現像に必要なものは全部そろっている。
LightroomやCapture Oneと同じようにRAW現像の総合的な機能を持っているのがPhotoLabです。
- 写真整理
- ノイズ除去(PureRAWの効果)
- 明るさや色味の調整などのRAW現像
- 部分補正
- トリミング
基本的にはこれ1本あれば困ることはありません。
RAW現像初めての方はまずPhotoLabを使えば間違いないですよ
PureRAWの機能も含まれているので、お得感もあります。
PhotoLabの実際の使用感や特徴を詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
>>PhotoLabとは? Lightroomとの比較しておすすめポイントを紹介
さらに、他のRAW現像ソフトとも連携できるので、下記のような便利な使い方もできます。
LihgtroomやCapture Oneで不足を感じている方におすすめ
PureRAW
PureRAWを一言で表すと
PureRAWとは?
ノイズやシャープネスを補正して高品質なRAWデータに変換するソフト
各種RAW現像ソフトのプラグインとしても使用できるため、RAW現像前にPureRAWを使えば高品質な写真にできます。
- 画像をシャープにできる
- 強力なノイズ除去
- 広角レンズの歪曲補正
- PureRAWで処理した後のRAWデータは他のRAW現像ソフトで使用可能
- TIFF、JPEGなどで出力することもできるため、あらゆるソフトでレタッチできる
- PureRAW単体でも使える
実際に使ってみましたが、Lightroom, Capture One, Luminar Neoどれよりも優れたノイズ低減効果でした。
実際の写真で検証した結果はこちら。
>>PureRAWのノイズ低減効果を検証
FilmPack
FilmPackを一言で表すと
FilmPackとは?
デジタル写真をクラシックなフィルム写真のようにするソフト
写真に「古さ」を追加するためのあらゆる機能が備わっています。
- モノクロ 40種類、カラー 49種類のフィルムを再現
- PhotoLab、PhotoShop、Lightroomのプラグインとして使える
- 古びた写真のようなフレームや質感を再現
- 光の漏れによる変色を再現(現像前にフィルムに光を当ててしまって、オーロラのようなカラフルな模様が出る現象。写真を幻想的に演出する効果がある)
- アンティークレンズの再現
FilmPack単体でも使用できるので、お手軽に高品質なフィルム写真を表現した方には最適なソフトです。
ViewPoint
ViewPointを一言で表すと
ViewPointとは?
広角レンズの歪みなど、レンズ関係の補正ができるソフト
下記のように、レンズ関係の補正はすべてお任せ!
RAW現像の前処理として使えば高品質な写真になります。
- 広角レンズの歪みを補正
- 水平、垂直の傾きを補正して平行に
- 魚眼レンズの歪曲を補正
- ミニチュア効果の写真を作れる
- プラグインだけでなく単体でも使える
- Lightroom, Capture Oneのプラグインとして使える
DxOは長年、レンズやカメラを解析してきた研究所を持っています。
この長年の積み重ねによって培われた優れたレンズ補正技術がVeiwPointに詰まっています。
10,900円という安価でCapture Oneの弱点である対応レンズの少なさをカバーできるよ
しかも、買い切り版なので追加費用不要です。もちろん、購入後も新しいレンズプロファイルはダウンロードできます。
一度買っておけば、とても頼りになるでしょう。
Nik Collection
Nik Collectionを一言で表すと
Nik Collectionとは?
JPEGをプロの仕上がりにする多様なソフトの詰め合わせパック。RAW現像の後の処理として最適。
Nik Collectionは「コレクション」の名前のとおり、複数の機能の集合体です。JPEGレタッチに必要な様々な機能を使うことができます。
- クラシックカメラの写真を再現 (Analog Efex)
- 明るさ、色調、彩度、コントラストなどの補正 (Color Efex)
- ノイズ除去 (Dfine)
- 複数の写真を合成してHDR写真を作成 (HDR Efex)
- シャープネスを補正して輪郭くっきり (Sharpener)
- 本物のフィルムのようなモノクロ写真を作成 (Silver Efex)
- 特定の色の明るさ、色相、彩度を調整 (Viveza)
Nik CollectionはRAW現像ソフトではなく、JPEGレタッチソフトです。下記の特徴があります。
直感的な操作で簡単にプロ並みの美しい写真表現ができます。
プロの写真家はLightroomなどのRAW現像ソフトで現像した後、Photoshopで仕上げる事が多いですが、Nik Collectionなら簡単にプロの仕上がりになります。
PhotoshopでTIFFを編集しているプロにもオススメ
即座に使えるツールによって、作業効率が格段に向上します。
DxO製品の価格
DxOの製品はすべて買い切り版で、下記の価格になっています。
ソフト名 | 価格 |
---|---|
PhotoLab | 25,900円 |
PureRAW | 15,900円 |
FilmPack | 14,900円 |
ViewPoint | 10,900円 |
Nik Collection | 20,900円 |
買い切りだから追加料金がかからないのがうれしい
期間限定でセールを実施している場合があります。
最新のセール情報はこちらの記事をご覧ください。
>>DxO製品の最新割引情報と買い時予想
タイプ別オススメのDxO製品
たくさんあるDxO製品、「どれを買えば良いか分からない」
という方のためにタイプ別のオススメを紹介します。
下記のタイプ別に紹介。
- RAW現像が初めて
- 他のRAW現像ソフトの機能に不足を感じている
- RAW現像はせず、JPEGレタッチだけでいい
順番に説明します。
RAW現像が初めて
RAW現像が初めての方は、PhotoLabだけで十分です。
PhotoLabには下記の機能があり、通常のRAW現像で必要な機能は十分です。
- 写真整理
- 明るさやコントラストの調整
- かすみの除去などの写真を鮮明にする処理
- ノイズ除去
- ホワイトバランスの調整
- 特定の色だけの色相、明るさ、彩度の調整
- 全体の彩度の調整
- トリミングやレンズの歪み補正
他にも機能満載!
PhotoLabがあれば機能不足を感じることはないでしょう
まずはPhotoLabだけで使ってみて、特定の機能を追加したくなったら、FilmPackやVeiwPointなどを追加すると良いです。
他のRAW現像ソフトの機能に不足を感じている
すでに他のソフトを使っていて、機能不足を感じている場合、PureRAW、FilmPack、ViewPointがオススメです。
これらのソフトで処理したデータは、RAWで保存でき、他のソフトでRAW現像できます。
自分の用途に合わせて選んでください。
PureRAWがオススメの方
ノイズが気になる方はPureRAWがオススメ。
PureRAWは強力なノイズ除去ができます。
暗い状況での撮影が多い場合など、ノイズが気になる場合は、PureRAWで処理した後に他のRAW現像ソフトで現像すると、画質が格段にアップします。
PureRAWのノイズ処理は最高レベル
FilmPackがオススメの方
フィルム写真のようなクラシックな雰囲気が好きな方にオススメ。
FilmPackはDxOが実際のフィルムを解析したデータを元にフィルム写真を忠実に再現しています。
LightroomのプラグインとしてFilmPackを使えば、手軽に高品質なフィルム写真を表現できます。
スマホアプリの「フィルム風」とは格が違う本物の仕上がり
ViewPointがオススメの方
建造物の撮影が多い方はViewPointがオススメ。
広角レンズの歪みが簡単に補正できます。
さらに、Capture Oneのようにサポートしているレンズが少ないRAW現像ソフトを使っている方にもオススメです。
VeiwPointを使えば、歪みのない高品質なRAWデータを作ることができます。
レンズ関係の補正はViewPointにお任せ
RAW現像はせずJPEGレタッチだけでいい
- RAWデータは保存していない
- JPEGレタッチで十分
- スマホの写真をきれいに仕上げたい
こんな方はNik Collectionが最適です。
Nik Collectionの特徴
Nik Collectionはプロのような写真に仕上げるプラグインの詰め合わせパックです。
下記のことが直感的な操作でできます。
- クラシックカメラの写真を再現
- 明るさ、色調、彩度、コントラストなどの補正
- ノイズ除去
- 複数の写真を合成してHDR写真を作成
- シャープネスの補正して輪郭くっきり
- 本物のフィルムのようなモノクロ写真を作成
- 特定の色の明るさ、色相、彩度を調整
JPEGレタッチで手軽に高品質な写真にしたい方にオススメ
DxO製品の5種類の違いまとめ
DxO製品には下記の5種類のソフトがあります。
- PhotoLab
- PureRAW
- FilmPack
- ViewPoint
- Nik Collection
それぞれの特徴を一言で表すと下記のようになります。
PhotoLab
オールマイティな総合ソフト。写真整理から各種補正まで、RAW現像に必要なものは全部そろっている。
PureRAW
ノイズやシャープネスを補正して高品質なRAWデータに変換するソフト。
FilmPack
デジタル写真をクラシックなフィルム写真のようにするソフト。
ViewPoint
広角レンズの歪みなど、レンズ関係の補正ができるソフト。
Nik Collection
JPEGをプロの仕上がりにする多様なソフトの詰め合わせパック。RAW現像の後の処理として最適。
DxO製品はどれも高品質で他のRAW現像ソフトにはない高度な機能があります。
自分に合ったソフトを使えば、理想の作品づくりができるようになるでしょう。