朝起きて外を見るときれいなピンクの朝焼け。
この感動を写真に残したいと思っても、感じたままの美しさをカメラの設定だけで再現するのは難しいです。
レタッチで感動を再現しましょう。
レタッチ前
朝焼けや夕焼けのような空の景色は、目で見た明るさと同じ明るさで撮ろうとすると、空の一番明るい部分が白飛びぎみになり、綺麗なグラデーションになりません。
人間の目はうまく補正して全体を程よい露出で見ることができますが、カメラは画面全体を同じ露出でしかとらえることができないので、どうしても明るすぎる部分や、逆に暗すぎる部分が出てしまい、目で見た印象と違ってきます。
さらに、朝焼けの色は刻一刻と変化するので、時間との勝負になります。
カメラの細かい設定を気にしている余裕はありません。
レタッチ前提で、現場では撮影に集中しましょう。
今回レタッチする写真がこちら。
白飛びを防いで色を表現するために、アンダー気味(暗め)に撮影しました。
レタッチ
明るさとかすみの除去
アンダー気味に撮ったので、露光量とハイライトを上げて明るさをプラス。
さらにかすみの除去でピンクの色を濃くします。
- 露光量+0.90
- ハイライト+35
- かすみの除去+30
色温度
目で見たときは、もっと強烈にピンクの印象があったので、色温度と色かぶり補正でイメージに近づけます。
- 色温度+500
- 色かぶり補正+20
微調整
ここまでで調整したのと同様項目をもう一度少しずつ補正していきます。
一度に一気に変えるのではなく、全体のバランスを見ながら微調整していきます。
- 露光量+0.30
- 白レベル+40
- 色温度+250
- かすみの除去+5
完成
最後に少し構図を整えて完成した写真がこちら。
本来は初めに構図を決めるのが良いですが、順番にこだわる必要はありません。
自由にやって自分のイメージに近づけましょう。
朝起きて外を見た瞬間に感じた感動を再現できました。
朝焼けは刻一刻と変わり、とにかく時間との勝負なので、すぐにカメラを準備して、とにかく撮影に集中し、レタッチの素材として使える写真を撮る気持ちで撮影しました。
そして、最後にレタッチで仕上げです。
レタッチまでが一連の撮影作業という感じです。
見た時の印象を大切にするために、撮影したらすぐにレタッチに入るのが良いと思います。