お手軽で初心者にやさしいと言われているLuminar AIですが、RAW現像ソフトとしてはイマイチなところがあります。
メリットを紹介している記事は多いので、この記事では、Luminar AIを使って感じたデメリットを紹介します。
私は、LightroomやCapture Oneなど他のRAW現像ソフトも使っているので、これらのソフトと比べて良くないと感じたところを素直に書こうと思います。
どんなRAW現像ソフトにもメリット・デメリットはあるので、Luminarを検討中の方は、一度この記事を読んだ上で、自分に合うか確認して購入することをおすすめします。
Contents
Luminar AIの良くない5つのこと
私がLuminar AIを使って良くないと感じたのは、下記の5つです。
- 動作が重い(プレビュー表示が遅い)
- サムネイルの色が実際の色と違う
- レーティング機能がなく写真整理がしづらい
- ヒストグラムが小さい
- 邪魔なものの消去でやり直しがしづらい
順番に説明していきます。
動作が重い(プレビュー表示が遅い)
Luminar AIが重いというのは、ネット上でも言われていますが、実際に何が重いかというと、プレビュー表示が遅いです。
下の画像のようなサムネイル表示の状態から、ダブルクリックして画像を開くと、データの読み込みが始まります。
この読み込みが完了して、編集可能になるまでの時間が長いです。
私の環境では、10秒くらいかかります。

画像を開いて全画面表示にすると読み込みが始まる。

下の画像の赤枠部分、「LUMINAR」のロゴが光り、読み込み中になっていることがわかります。

この読み込みが完了して編集可能になるまでに10秒もかかります。
しかも、一度表示したことがある写真でも、別の写真を表示した後に再表示すると、また同じ時間待たされます。
さらに、等倍に拡大表示するときや、拡大した状態で拡大箇所を移動するときも読み込み時間が発生します。
このときは、初めに開くときよりは早いですが、4秒程度待たされます。
同じ環境でも、LightroomやCapture Oneは待ち時間が全くなく、すぐに編集できます。
この待ち時間は結構ストレスだと感じました。
2022年2月20日追記
Luminar NEOで速度問題は大幅に改善されました。
サムネイルの色が実際の色と違う
下の画像のように、サムネイルで写真を一覧表示することができますが、ここで見えている色は、本当の写真の色ではありません。

写真を選択して、実際に開いて拡大表示すると、まったく違う色に変わります。
色が変わるというか、このサムネイルで表示されている色がおかしいです。
本来の色は、実際に開いた後に表示される色です。
実際に比較してみると、下のようになります。


サムネイル表示は青が濃くてわざとらしい感じの色になっています。
一応、RAW現像の設定を反映した色や明るさになりますが、本来の色より派手な感じに表示されます。
サムネイルは、写真をセレクトする上で重要な機能ですが、その色が本来の色と違っていたら、まともに選ぶことができません。
さらに、本来の色を確認するためには、一度写真を開いて大きく表示する必要がありますが、このときに前述したように10秒くらいの読み込み時間があり待たされます。
せっかく、RAW現像できれいな色に仕上げたのに、それがサムネイルで忠実に再現されないのは残念です。
レーティング機能がなく写真整理がしづらい
LightroomやCapture Oneでは、お気に入りの写真に印をつけるためのレーティング機能とカラーラベル機能があります。
レーティングは、★の数を1~5個で設定することができます。
カラーラベルは、Lightroomは5色、Capture Oneは7色設定できます。
このレーティングやカラーラベルを付けておくことで、気に入った写真を分類することができるので、写真管理には欠かせない機能です。
でも、Luminarにはレーティング機能もカラーラベル機能もありません。
あるのは、下記の3種類の分類だけです。
- お気に入り(ハートマーク)
- 拒否(×マーク)
- マーク解除(何もしない)

「お気に入り」と「拒否」があれば、必要な写真と削除する写真を分類するという最低限の選別はできますが、写真の枚数が増えてくると、管理が大変です。
RAW現像ソフトは写真整理の機能も重要なので、レーティング機能がないのは使いづらいと思いました。
ヒストグラムが小さい
写真に含まれる色の分布を表すヒストグラムですが、Luminarのヒストグラムは非常に小さく、おまけで表示しているという感じです。
下の画像の赤枠部分がヒストグラムです。

Lightroomの場合、下の画像のように大きく表示されます。

Luminarは、インストール直後のデフォルトの状態だと、ヒストグラムは非表示になっています。
初心者向けということで、難しいイメージがあるヒストグラムは控えめにしているのかもしれません。
でも、RAW現像をするとき、ヒストグラムで色が飽和していないか確認することはよくあるので、この控えめすぎるヒストグラムはどうかと思いました。
邪魔なものの消去でやり直しがしづらい
写真の中の邪魔な写り込みを消去する機能がありますが、これが使いづらいです。
下の写真でやってみます。

右側に写っているダイバーを消してみます。
「消去」ツールで、ダイバーを選択します。

「消去」をクリックすると、消すことができます。

次に、ダイバーが残した泡も消します。


ここまではいいのですが、この後、やっぱりダイバーは残して、泡だけ消せばよかったと思った場合、部分的にやり直しができません。
完全に消去をリセットして、初めからやり直すことになります。
LightroomやCapture Oneの場合、消去した部分ごとに選択してやり直せるのですが、Luminarの場合はすべてをリセットするしかないです。
一応、履歴機能を使って前のステップに戻ることはできますが、今回のように、
ダイバー消去 ⇒ 泡消去
という順番でやっていた場合、泡消去する前に戻ることや、ダイバーも泡も消去する前に戻ることはできますが、順番を変えることはできないので、ダイバーは消さず、泡だけ消去した状態にすることはできません。
なので、すべてリセットして、初めから選択し直すことになります。
しかも、Luminarは消去の処理に時間がかかります。
LightroomやCapture Oneなら、範囲を選択した後、一瞬で消去されますが、Luminarは数秒かかります。
消去に時間がかかるのに、部分的にやり直すことができず、すごく効率が悪いです。
Luminar購入前の注意点まとめ
LightroomやCapture Oneと比べて、Luminarは良くないと思ったところを紹介しました。
気になったのは下記の5つです。
- 動作が重い(プレビュー表示が遅い)
- サムネイルの色が実際の色と違う
- レーティング機能がなく写真整理がしづらい
- ヒストグラムが小さい
- 邪魔なものの消去でやり直しがしづらい
ここで挙げた点が気になる方は、他のRAW現像ソフトを検討した方がいいかもしれません。
一方で、設定項目が少なく、直感的に操作できるので、初心者におすすめされているというのも一理あると思います。
個人的には、初めからLightroomやCapture Oneのような本格的なソフトを覚えた方が後で困らないと思いますが、Luminarに比べて高価なので、初めのステップとしてLuminarを選ぶのも悪くないかもしれません。
購入する場合は、プロモーションコード「MATSU」を使うと1,000円引きで購入することができます。
買うなら少しでもお得に買ってください。
MATSU
Luminarの無料トライアル版
デメリットを紹介しましたが、使用方法やパソコンなどの環境によっては、Luminarが最適なRAW現像ソフトだという方もいると思います。
どんなソフトでも、個人的な好みの違いはあるので、結局のところ、「使ってみないとわからない」という結論になります。
なので、もし迷っている方は、無料のトライアル版を利用することをおすすめします。
こちらのリンクから速度が改善したLuminar NEOのトライアル版を利用することができます。
7日間の無料トライアル
トライル版の利用方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
おすすめはLightroomかCapture One
個人的には、LightroomかCapture Oneを使うことをおすすめします。
Lightroomの購入はこちらの記事を参考にしてください。
Capture Oneの購入はこちらの記事を参考にしてください。